「資格やスキルのために勉強する」

「ダイエットをする」

「読書の習慣を持つ」

「禁煙をする」

・・・などこれを読んでいる方はこれまでに何か目標を持ちそれを達成したいと思った経験があるかもしれません。

しかし、こういった目標の多くは達成されずに終わってしまう事がほとんどです。

なぜ私達は物事を達成することができないのでしょうか?

その原因の1つとして、物事が達成できない人は「意志力」を上手く使えていない可能性が考えられます。

意志力というと耳慣れない言葉かもしれませんが、意志力とは誘惑に負けることなく努力や我慢をし続ける力の事を指します。

意志力を上手く使えている人は自然と物事を達成できてしまうのですが、その反対に意志力を使うのが下手な人は継続することができず途中で挫折してしまう事が様々な研究から分かってきています。

今回は意志力を上手に使えるようになり、目標を自然と達成できてしまう方法についてお話していきます。

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意志力について分かっている6つのコト

具体的にどうやればスイスイと物事を達成できるようになれるのでしょうか?

それを理解するためには意志力がどのようなものであるのかについて理解する事が重要です。

研究から現段階で分かっている意志力の特徴について以下にまとめました。

意志力は有限である

意志力について最も知っておくべき事は意志力は限られているという事実です。

朝起きた時がフル充電100%の状態だとすると、仕事や家事など様々な活動をしていくうちに段々と意志力は消耗していってしまうのです。

そのため夕方か夜になる頃には意志力がすっかり低下してしまっているので、何かをやろうとかダイエットのために我慢しようという気力は起きなくなってしまうのです。

意志力は選択をする毎に消費される

意志力は何かを選択した時に消費されるという性質があります。

例えば、意志力は昼飯に何を食べようか迷って「ラーメンにしようと決めた」時にも使われてますし、禁煙をしていて「タバコを吸うのを我慢する」という選択をした時にも意志力は消費されているのです。

このように何気ない選択をする時にも意志力は使われているので注意が必要なのです。

自分にとって難しい選択ほど消費される意志力も大きくなる

意志力は何かを「選択した時」に消費されますが、どんな事をしても意志力の消耗度は同じなのかというとそうではありません。

会社の命運を左右するような選択や自分の人生を変えてしまうような選択など選ぶのが難しいものであればあるだけ意志力の消耗度は大きくなります。

逆に言えば休みの日に何をするか?とか晩御飯に何を食べるか?といった選択はあまり意志力の消費は大きくありません。

また他人にとっては難しい選択であっても、それが自分が好きな事だったり得意だと感じる事について選択をする時も意志力の消費は少なくなります。

「HALT」の状態になると少しの誘惑にも負けやすくなる

人間には意志力が著しく低下する以下の4つの状態があります。

  • 空腹(HUNGRY)
  • 怒り(ANGER)
  • 孤独(LONELY)
  • 疲労(TIRED)

これらは4つの頭文字をとって「HALT」と呼ばれます。

HALTの時にはいつもは我慢できる事でも我慢できなくなったり、衝動的な行動を取りやすくなってしまいます。

意志力は鍛える事ができる

意志力は筋肉と同じ様に鍛える事が可能であると分かってきています。

具体的には忍耐を必要とする行動を継続して行う事で意志力を鍛える事ができます。

例えば、気付いたら姿勢を正すようにする、左手で箸を使うなどのように少しでも良いので自分をコントロールする事が求められる習慣を取り入れることで意志力は段々と向上していきます。

意志力は回復できる

意志力は減ったら元に戻らないものではなく回復させる事が可能です。

具体的には糖分を取ったり、休息したり、楽しいと感じるプレゼントを貰ったりすることで回復させる事ができます。

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目標を達成するための4ステップ

では次に物事を達成するために何をしていけば良いのかについてお話します。

物事を達成するためにいちばん大切なポイントはできるだけ意志力を使わないようにする事です。

これを踏まえて4つのステップを踏むと目標を達成しやすくなります。

スグに動けるよう計画を立てる

達成したい目標を決めたら最初にやるべき事は何も考えずとも動けるくらい明確な計画を立てる事です。

意志力は選択をする毎に消費される特徴があり、迷ったり悩んだりすればするほど意志力は消耗していくのです。

無駄に意志力を消耗しないためにはできるだけ迷ったり悩んだりする時間を減らさなければいけません。

そのためには決断を素早くするか、何も考えずとも行動できるくらいやるべきことが明確になっている事が必要です。

目標を達成するために、1日に何をすれば良いのかを明確にしましょう。

そしてそれらを1日のスケジュール帳に具体的に書き込んでおきましょう。

例えば半年で5キロ痩せたいという目標があるのであれば、平日の仕事帰りの30分ジムに行きランニングを行う。というように「行う時間」と「何をやるのか」をあらかじめ決めておくのです。

「やることは分かってはいるけど行動できない・・・」

という人はこの記事の方で最後に非常に役立つアドバイスがあるのでそれを参考にしてみて下さい。

意志力をどうでも良い事に使うのをやめる

素晴らしい功績を残している人の多くは意志力を無駄に使わない工夫を必ずしています。

iPhoneを生み出したAppleの創業者スティーブ・ジョブズはいつも黒のタートルネックを着ていました。(通称「ジョブズT」と呼ばれ三宅一生デザイン)

また野球選手のイチローは長年朝食にカレーだけを食べる生活を続けていたそうです。(現在はうどんらしいですが 笑)

これらは毎日服装や食事を決める事で消費されてしまう意志力を節約した行動と言えます。

一般の人がここまでシビアになる事はないかもしれませんが、意志力を自分の目標ややりたい事に対して残しておく姿勢はとても大切です。

自らの生活を見直してみて、意志力をどうでも良い事に使っていないかチェックしてみると良いと思います。

何の目的も無くネットサーフィンをダラダラしたり、テレビをザッピングしたりしていると、いざ大事な事をやろうと思った時にはもう意志力が無くなってしまっているかもしれません。

こまめに回復アイテムを投入する

意志力は糖分を取ったり、休息したり、ご褒美(自分にとって嬉しい事)があると回復します。

そのため長時間継続して何かに取り組むよりも、こまめに糖分を取ったりして休息を挟むほうが意志力を保つ事ができ目標を達成しやすくなります。

糖分の取り過ぎは良くありませんが、意志力を使う事が多いと感じる1日であれば努めてお菓子やジュースなど糖分を多く含んだ食品を取るようにしましょう。

作業を終えた時に何か自分が嬉しくなるような事を許可するのも良い方法の1つです。

意志力を鍛える習慣を1つ持つ

日常生活に意志力を鍛える習慣を1つ持つようにしましょう。

研究によると意志力を鍛える習慣をたった1つ持つだけで他の分野にも良い影響(洗濯物をためなくなったり、掃除をこまめにするようになったり等)が分かっています。

ポイントは意志力を鍛える習慣は1つだけにしておくことです。

初めから気合を入れて2つや3つの習慣を同時に作ろうとしてもほとんどの場合挫折してしまいます。

それだけ習慣を作るという事は意志力を必要とするものなのです。

ですからはじめはごく簡単な習慣から始める事をオススメします。

僕の場合ですが、自分は腰痛持ちなので悪い姿勢になっていたら背筋を伸ばして姿勢を良くするという1つの習慣を持っています。

 

意志力が低下した時の3つの対処方法

意志力が著しく低下する4つの状態(空腹、怒り、孤独、疲労)があると先程説明しました。

こういった意志力が枯渇した時に人間は誘惑に負けやすくなります。

そのような時にどうしたら対処できるのかについて以下で4つの方法をご紹介します。

最初から誘惑は排除しておく

自分の目標の障害となりそうな誘惑は最初から排除するようにしておきましょう。

例えば資格取得のために勉強をするという目標があるのであれば、それの障害となりそうなものをあらかじめ取り除いておくのです。

ゲームばかりしてしまいそうであればゲームをする時間を制限するのではなく、ゲーム機を倉庫にでもしまっておくかゲーム機を売ってしまうのです。

誘惑が横に置かれた状態でずっと我慢し続けられるほど人間は強くありません。

最初は我慢できたとしても何かの拍子で必ず我慢できなくなり手を付けてしまうようになります。

だからこそ、目標を達成しようとする間はそれを排除しておくようにしましょう。

なぜこれをやるのか?を自分に問う

人間はなぜこれをしなければいけないのか?と目標に対する動機を考える事で我慢したり行動を取りやすくなります。

特に誘惑に負けてしまいそうな時は達成したい目標ではなく目の前にある誘惑の事で頭が一杯になってしまうので、「なぜ自分はこれをやるんだ?」と初心に戻り自分に問いかける事が重要です。

適切な報酬を設定する

意志力が低下した時に有効なのが報酬を設定する事です。

報酬は自分が嬉しいと感じることであれば物理的なものでも精神的なものでもどちらでもOKです。

例えば今日自分が決めた事を達成できたら美味しいスイーツを食べるでも良いですし、決めた事を達成する事でどれくらい自分のスキルが上達したかを自分自身で知る事も報酬となります。

 

行動できない時は「何を?」と「なぜ?」を使い分ける

やることが分かっているにも関わらず行動できないという人は「何?」と「なぜ?」の思考を使い分けると行動できるようになるかもしれません。

人間には「何をすれば良いのか?」と具体的な事を考えるのが得意なタイプと、「なぜこれをするのだろう?」と抽象的な事を考えるのが得意な2つの思考タイプがいます。

「何をすれば良いのか?」と考えるタイプは目の前にある事に取り組み行動をする事が得意である反面、「なぜこれをやるのか?」という動機に目が向かない傾向にあるので継続できずに終わってしまいがちです。

一方「なぜ?」と考えるタイプは行動よりも思考を巡らす事が得意なので自分の中に明確な動機を持ち粘り強く物事に取り組無事ができますが、その反面「何をすれば良いのか?」という行動の部分に目がいかないので腰が重く考えてばかりで中々行動に移すことができないという特徴があります。

目標を達成するためには「何を?」と「なぜ?」どちらの思考も大切です。

やる気が落ちているのであれば「なぜ?」と自分に問いかけ、考えてばかりで行動が足りないのであれば「何を?」の思考に切り替えてみましょう。

 

まとめ

意志力は目標を達成する上で欠かせないものです。

目標を達成するのが上手な人は意志力を意識してコントロールしているのです。

今日お話しした事が目標達成の一助になればと思います。

それではありがとうございました。