ひとりの大人として一人前に暮らしていくために必要なのが「自立」をすることです。

どのような人であっても、子供から大人になる段階で、必ず親から離れて自分の力でやっていかなければならない時期がやってきます。

こんな時、どうなることができれば、「自立できた」と自信を持って言いきれる状態となるのでしょうか?

また、大人になってからも、自立ができていないと感じ悩んでいる人もいることでしょう。

自立してやっていくためには具体的にどのようなことをすれば良いのでしょうか?

今回は、自立をテーマにお話ししていきます。

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「自立できた」と言える状態とは?

まずはじめに、自立とは一体どのような状態なのかについてお話していきます。

自立には大きく分けて2つあり「経済的な自立」と「精神的な自立」に分けることができます。

経済的な自立

経済的な自立とは、他人の経済的な力に頼らずに、自分自身の力で働き収入を得て、生活ができるということです。

とにもかくにも、自分が生きていくだけの収入を得て、自分自身の収入で暮らすことができれば、ひとまずは経済的な自立を達成できますが、

もし最低限の収入しかないのであれば、何か急なトラブルが起きたりして、多額のお金が必要になった時に、誰かに頼らざるを得なくなるので、経済的な自立の基盤はすぐに揺らいでしまいます。

そのため、ある程度の金銭的な蓄えや余裕を持った収入を得ることも、経済的な自立を目指すためには必要なことだと言えます。

精神的な自立

精神的な自立とは、問題が起きた時などに、(多くの場合は親に依る場合が多いかもしれませんが)周りの人に依存せず自分で物事を判断し、意思決定をすることができることです。

精神的な自立ができていない人は、自分で自分の進路を選択することができません。

そのため、困った事が起きたり、決断を迫られるような出来事があれば、すぐに親や周りの親しい人に相談し、自分で決断することを無意識に回避するようになります。

しかし、精神的に自立をしている人は、何か問題が起きた場合、悩んだり迷ったりしながらも、自分で選択し決断をしていきます。

 

自立することでしか「本当の意味で幸せになれない」

自立するために、具体的に何をすれば良いのかをお話する前に、自立することの重要性についてお話しておきたいと思います。

自立がきちんとできていないと、周りの誰かに依存し、迷惑をかけながら生きる可能性が高くなるのですが、実は、それよりもさらに重大なことが、自立ができていないと起こります。

それは「自立しないと幸せになれない」のです。

自立することでしか「本当の意味で幸せになれない」

「自立していなくても、本人がそれで良いと思っていれば、楽しい人生を送れるから別に良い」という意見もありますが、実際には、自立していないと本当に楽しい人生とはなり得ないのです。

個人として自立していない状態をよくよく考えてみると、本質的には誰かに依存しているからその人がいる、という状態です。

つまり、自立していないことは、自分の人生を生きているのではなく、他人に依って生かされているとも言えるわけです。

ここが非常に重要な部分ですが、そんな誰かにすがったままの状態では「本当の自分」というのは絶対にみえてきません。

本当の自分というのは、何が本当はやりたくて、好きなもの・嫌いなものは何で、自分の考えはこうだ、という感覚のことです。

この「本当の自分」が分かってくると、主体的な人生を送ることができるようになり、何をすれば自分は楽しい人生と感じるのか、自分はどこに進もうと思うのかが分かってきます。

僕が実家から出て気がついたこと

僕自身、他県の大学から帰省し社会人となって1〜2年ほど、働きながら実家で暮らしていた時期がありました。(勿論、実家にはお金を入れていましたが。)

その後、自分でアパートを借りて家をでたのですが、家を出てから強烈に感じたのは、無意識にでも自分が両親から精神面で多大な影響を受けていたということです。これは自分が実家に住んでいる時には気づきませんでした。

両親と住んでいる以上は、毎日多かれ少なかれ、両親から干渉を受けたり、考え方や口癖を聞いたり、批判されたり、物事に対する両親の取り組む姿勢をみたりします。

そんな環境にいれば、両親に全く影響されないで、何かを考えたりすることは非常に難しくなります。

しかし、一人暮らしをすれば、誰の影響も受けずに全てが自分の感じ方と考え方で自由に選ぶことができるのです。

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自立するための3つの環境づくり

それでは、ここからは自立するために何をすれば良いのか、具体的にお話していきます。

流れとしては、まずは経済的な自立を目指していき、少しずつ精神的な自立も満たしていくという感じです。

自立するための収入を得る・貯金をする

自分が生活できなければ元も子もないので、まずは自立できるだけのお金を得る必要があります。

生活できるだけの「収入+貯蓄」ができる位の収入を得ることを最初は目指しましょう。

実家に住んでいるという人は、一刻も早く自分が家を出るだけの資金(数十万もあれば借りれます)を貯めるようにしましょう。

1つうえの経済的な自立を目指すのであれば、会社や組織に依存しないような、どこに行っても生きていくことができるようなスキルを身につける姿勢も非常に大切です。

実家を出る

実家に住んでいる人は、ある程度の蓄えができたら、すぐに実家を出るようにしましょう。

もし、収入が少なくてアパート暮らしをすると生活できないという人も、それでも家を出た方が良いと思います。

たとえ収入が少なかったとしても、もう1つアルバイトをしてもいいし、働きながらスキル・資格を身につけることをしてもよいし、何か副業をすることもできるわけです。

収入を理由にして家を出ないでいると、この先ずっと実家を出ずに自立することが難しくなってしまいます。

どうするか考えるのも、自立するためには必要なことなので、実家を出ることをオススメします。

両親や良く相談する人とは物理的に距離を取る

生活できるだけの収入を得て、自分の住まいもみつけたのであれば、後は自分の自由に選択して生きていくだけです。

自分なりに考えて、自分で選んでいれば自ずと精神的に自立していくことができるでしょう。

ここで、注意して欲しいのが、問題が起きた時に、自分でどうするか考えもせず、安易に両親や親しい人に相談するのはやめたほうが良いということです。

この姿勢でいると、いつまで経っても自立した考え方を持つことはできません。

やはり、困った時に頼れる人が近くにいると甘えたい気持ちや不安感から、どうしても反射的に相談してしまうことが多くなってしまいます。

そこでオススメしたいのが、引っ越しと連絡頻度を落とす方法です。

両親の実家が近くにあって、何かあるとすぐに実家に帰ってしまうという人は、遠くに引っ越したり、頻繁に両親やよく相談する人に連絡を取っているという人は、連絡の頻度をグンと落とすようにすることです。これを、最低1年程度は続けて下さい。

このようにして、物理的に距離を取ると、連絡を取りたくてもとれなくなるので、否が応でも自分で問題を考えて解決するようになります。

 

失敗しながら成長すればいい

自立を目指す時に、力になってくれる考え方を1つご紹介しておきます。

それは「失敗しながら、成長すればいい」という考えです。

自立する時には、沢山の未経験のことに対して自分で1つ1つ選択し、決断をしていくことになります。

こんな時に、はじめから完璧にやろうとか、十二分に上手くやろうと考えると、怖くて不安になったり、高確率で挫折したりします。

だから、失敗はどんな人にとっても、良い人生を送るためには必要なことだと考え「はじめて取り組むことばかりなのだから、ある程度失敗はするものだ」と思って気楽に選択し、やっていくのが良いと思います。

 

まとめ

自立について書いてきましたが、自分が若い時には早く自立したいという気持ちが強く、でも何をすればいいんだろうと悩んでいた事を思い出します。

話していて思ったのは、やはり誰にも頼ることができない環境で自分なりにもがくことが、自立するためには一番効果があったなあということです。

是非今日お話したことを、自立したいという方は試してみて下さい。

それでは、ありがとうございました。