内向的な人には一体どういった特徴があるのでしょう。

「内向的」の反対語は「外交的」ですが、

内向的な人はよく「社交的になったほうが良い」「もっと元気を出した方がいい」といったニュアンスの事を他人から言われがちです。

果たして内向的な人は本当に外交的になるなんてことができるのでしょうか?

そもそも内向的な性質を内向的な人は変える必要があるのでしょうか?

僕自身、内向的な性格を自負していて、穏やかで静かな時間が好きですし一人でいることがちっとも苦にならないタイプです。

今でこそ自分の性格に悩むことは少なくなりましたが、昔は性格について他人から誤解されたり、非難されるような事を言われ、悩んだことがあります。

そんな経験から深く自分について調べたり、本を読み考えた結果、内向的な人はなぜ内向的なふるまうのかやその特徴、また内向的な人が自分を活かして楽しく生活する方法がわかったのです。

自分自身を違う視点からみることは、人生を変える効果があります。

内向的な人はもっと自分について理解すれば心軽く過ごせるようになりますし、また周囲の人も内向的な人の特徴について知ればより良い関係が作れるようになれるのです。

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内向的な人はなぜ内向的な行動をとるのか?

まずは、なぜ人間が内向的な行動をとったり外交的な行動をとるのか、その要因を知りましょう。

原因を知ることでおのずと内向的・外交的な人の特徴が浮かび上がってきます。

気質がどのようにして決まるのかは昔から様々な議論がされていて、今も結論には至っていないのが現状です。

しかし、近年では科学の発展により気質の違いが遺伝子や脳の神経伝達物質などにより左右される可能性があることが分かっています。

それらの研究のいくつかを今からご紹介します。

※記事執筆にあたり参考にさせていただいた文献があります。そちらについては最後にご紹介します。もっと内向的な気質について知りたい方は読んでみると目からウロコかもしれません。

 

性格は赤ん坊の時点で予想することができる

発達心理学者のジェローム・ケーガン教授は子供を乳児期から思春期まで追跡調査する長期的研究によって、一人ひとりの赤ん坊が将来外交的に育つか、内向的に育つかは乳児の時点で予測できるとした。

この実験では生後4ヶ月の赤ん坊に録音した声を聞かせたり、アルコールを嗅がせたり様々な刺激を与え反応をみた。実験の結果、赤ん坊の反応により3つに分かれた。1つは刺激に対して泣きわめいて手足をばたつかせる反応を示した赤ん坊で全体の20%、2つ目が逆にあまり反応をみせず落ち着いていた赤ん坊で40%、3つ目のグループがその中間程度の反応をみせたのが40%という割合だった。

追跡調査の結果、刺激に対して泣いたり、手足をばたつかせたりなど「高反応」をみせた赤ん坊は将来、物静かで思慮深い性格になった。また刺激に対して反応が薄く落ち着いていた「低反応」の赤ん坊は大らかで自信家の性格になることが分かった。

 

内向的な人は扁桃体の反応が敏感な人である

ジェローム・ケーガン教授は低反応か高反応かは脳の扁桃体が興奮しやすいかで決まるのではないかと考えました。

扁桃体は、血圧や体温・心拍数などをコントロールする役割があり、この扁桃体が刺激に対して生まれつき反応しやすい場合低反応となり、刺激に反応しにくいと高反応となるのです。

扁桃体が反応するということは、瞬時に闘えるようにしたり、逃げたりできるように体が準備するということだ。

低反応の人は扁桃体が反応しやすく外の刺激に敏感なので、新たな刺激が加わった時慎重になりやすい。初対面の人に対しては用心深く接し、また自分が気づいた事について深く長い時間考えたり感じたりする傾向にある。

 

気質を左右するD4DR遺伝子

次にご紹介するのは別の研究で、遺伝子に関するもの。気質を左右する遺伝子にD4DR遺伝子と呼ばれるものがあります。

これは別名「新奇性追求遺伝子」ともよばれ、興奮をつかさどるドーパミンに影響を及ぼします。

新奇性追求というのは、新しく未知のことにチャレンジする欲求のことをさします。この遺伝子は個人一人ひとりで長さが異なることが分かっています。

 

内向的な人はD4DR遺伝子が短い

D4DR遺伝子が長い人は新たな刺激的経験を得るための活力が湧いてきやすく、ドーパミンに対する感受性が高くない、つまりちょっとやそっとの刺激では満足できなくて、ハイリスクな冒険を好むようになる。

D4DR遺伝子が短い人は穏やかで平穏な生活を求め、ドーパミンに対する感受性が高い。つまり少しの刺激や興奮でお腹いっぱいになるので、それ以上の刺激は不安要素でしかなく、結果として安定的に平穏な生活を好むようになる。

つまり、この遺伝子の長短によって積極的な行動をとりやすいか(外交的)、受動的な行動をとりやすいのか(内向的)が分かるのです。

 

内向的な人と外交的な人では神経伝達物質の経路が異なる

次に内向型の人の脳で重要な役割を担っている神経伝達物質についてお話しします。

外向型の人と内向型の人の脳内を比べてみると神経伝達物質の経路が異なっているのです。

内向型の人は思考・記憶する、問題を解決する役割を持つ部分の血流量が多かったのです。(この経路は長く複雑)

外向型の人は視覚、聴覚、味覚、の役割を持つ部分、つまり外の刺激や環境に向けて脳が活発に活動する。(こちらの経路は短く単純)
ちなみに内向型の人の方が脳内の血流量は多いことが分かっていて、これは思考したり、何かを感じたりなど内部的な活動が活発ということです。

この内向型の人が脳内で使っている主要経路にはアセチルコリンと呼ばれる神経伝達物質が使われている。このアセチルコリンは穏やかな覚醒状態や何か考え事をしたりした時に快感を及ぼす作用がある。

外向型の人は活動的な行動をした時に快楽を感じやすい、その時に放出されるのがドーパミンと呼ばれる神経伝達物質です。

 

内向的な人は副交感神経系が活発になりやすい

ドーパミンとアセチルコリンという物質がでてきましたが、これらの神経伝達物質は放出されると同時に自律神経系を作動させる作用があります。

自律神経系は交感神経系と副交感神経系に分かれ、ドーパミンは自律神経系を、アセチルコリンは副交感神経系を活発にさせます。

つまり、外交的な人は交感神経系が活発になりやすく、内向的な人は副交感神経系が活発になりやすいのです。

交感神経が活発になると、活動的になり意欲や好奇心が湧いてきて、

副交感神経系が活発になると、できるだけエネルギーを蓄え内へこもるように体にシグナルを送ります。そのため外の刺激に対する注意力は低下し、内に注意が向くようになり、思考や熟慮することができるようになるのです。

こういった生理によって外交的な人は外交的に、内向的な人は内向的に行動しやすくなっているのです。

 

内向的な人が持つ12の特徴

内向的な人がなぜ内向的にふるまっているのかが分かると、どういった行動が内向的な人の特徴なのかも分かります。

 

落ち着いていると言われる

内向的な人が周りの人から良く言われるのが「落ち着いている」「穏やかな雰囲気」といったニュアンスの言葉です。

内向的な人は注意が外の世界よりも、思考や問題解決、感情など内向きに集中します。

そのため周囲から見ると内向的な人はどことなく静かで落ち着いた印象を受けるのです。

 

呼吸するように想像・妄想をしている

内向型の人は考え事などをしている時に快楽を感じやすいので、常に何かを考えたり、想像や妄想をしています。

もしかすると、これは外向型の人には理解できない特徴かもしれません。

例えば誰かと話していて、その話題の中に自分の興味関心があるテーマがあった場合、会話をしながらも頭の中はそのテーマについて考えたりしていることがあります。

また、時間があると何かとめどない想像や妄想をする習性もあります。そのため「ボーっとしていることがある」と周囲から言われる事があるかもしれません。

僕も仕事をしている時に、ボーっと他の事を考えていることが良くあるので「お前たまに考え事してるようだけど、何か悩み事でもあるの?」とか結構同僚から言われました。

 

多くの事を同時に処理するよりも1つの事に集中するのが好き

内向型の脳は複数の事を並行して処理するよりも、1つの事に没頭するのに向いています。

逆に複数の事を一斉に処理しなければならない状況だと、動きが停まってしまったり、言葉がでなかったり、思考がしにくくなったりします。

恐らく内向型の人が主に使用している問題解決をしたり、思考するための脳内の経路は長く複雑という特徴があるので、1つ1つの事を処理するのに時間がかかるのです。

そのため複数の事を一気に処理しようとすると、許容量オーバーになりフリーズしてしまうのでしょう。

その点外向型の人の脳は外の環境に対して反応する部分が活発で、またこの経路は短く単純なので1つ1つの処理にあまり時間を要さないため、複数の事を処理するのが上手です。

 

時々、怠惰やげっそりしているように見える事がある

内向型の人は時々ビックリするくらい疲れているようにみえたり、やる気がないように見えるときがあります。

内向的な人は沢山の人がいる中で活動するとエネルギーが溜まるのではなく、消費していきます。

学校や会社にいると否が応でも他人と一緒に活動するので段々とエネルギーという電池がなくなっていくのです。

 

外出してアクティブな活動をすると疲労感を感じる

大勢の人とレクリエーションをしたり、結婚式の2次会に出席したりなど活動的なことをすると漏れ無く内向的な人は疲労感を感じます。

もちろんその場がつまらないという事ではありません。

楽しいと感じてはいても、しばらくすると疲れて、心の中で「早く家に帰って1人穏やかな時間を過ごしたい」と思うのです。

 

大勢よりも少数で話すことを好む

大勢の人よりも2〜3人といった少数で話すことを内向的な人は好みます。

大勢の中にいる場合、大抵の場合はあまり発言しません。しかし、少人数になると人が変わったように普通に喋るようになります。

恐らく大勢がいると、環境が複雑になるので(複数の人の発言や感情を考慮する必要がある)、内向的な人は情報処理が追いつかず思考がストップしてしまうのではないかと推測されます。

 

1人でいることが苦痛でない

思索など内的な活動を内向的な人は好みます。

言ってしまえば「内向的な人は自分が最良の友」であるとも言えるのです。

そのため長時間1人で考え事をしたり、1人で本を読んだり、1人でどこかに出かけるということが全く苦になりません。

むしろ内向的な人にとってそれが自然なことなのです。

 

大勢の前にでると尻込みする

外の刺激がたくさん加わると内向的な人の脳は処理が追いつかずフリーズしやすくなります。

そのため大勢がいる環境にいくと、頭が真っ白になったり、不安感が強くなったりするのです。

 

自分の考えを説明するのに時間がかかる

内向型の人は喋るのがゆっくりだったり、声が小さいことが多いですが、これは1つ1つ言葉を選んだり、思考しながら言葉をつむいでいるためです。

脳の記憶や思考の役割を担っている部分の経路は非常に複雑で長いので、思い出したり考えたりするのに長い時間がかかるのです。

 

休養のために静かで穏やかな時間を必要とする

外向型の人はだれかと会話をしたり、活動的な行動をして自分の外の世界と接することでエネルギーを蓄えます。

内向型の人は自分の内と向き合う事でエネルギーを充電します。

そのため内向型の人は疲れると誰にも邪魔されず、一人静かな空間で休養する時間を必要とするのです。

 

周りの刺激から離れ没頭する事を好む

内向的な人は一旦考え事をすると、その考えに埋没してしまうという特徴があります。

内向的な人の頭は1つのことから容易に別のテーマのことを考えるのが難しいのです。会議などで次から次に別のテーマについて話さなければならない場面ではしばしば対応できないことがあります。

周りに多くの刺激があると、気が散り思考がまとまらなくなるため、内向的な人は集中する事が難しくなります。そのため1つの事に集中し没頭できるような活動を好みます。

 

文章のほうが自分を表現しやすいと感じる

他人と会話したり、何かのテーマについて喋ったりすることは、す早いレスポンスを求められます。

しかし、文章を書く行為は1つ1つの言葉を選び、じっくりと構成を考えて表現することができます。

そのため内向型の人は話すことは苦手だけど、書くことは大得意という人が少なからずいます。

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内向的な人の長所と短所

内向的な人の特徴が理解できた所で、もっと内向型人間を理解するために内向的な人の長所を短所を考え、どのようにその性格を活かすことが最も良い選択となるのかを考えてみましょう。

 

内向的な人が持つ武器

それでは内向的な人が持つ武器について考えてみましょう。

内向的な人は脳の生理的な構造などから考えて、

  • 1つの事を長時間考えるのが苦にならない
  • 慣れ親しんだ作業の方が圧倒的に作業効率が高い
  • 深く考える事ができる
  • リスクを洗い出して慎重に物事を進める
  • 集中力が高い
  • 感情の機微に敏感・感情を深く感じる
  • 1人での作業で高いパフォーマンスをあげやすい
  • 少数の人と深く接する事ができる
  • 感受性が高くクリエイティブである

という特徴があります。

 

内向的な人が持つ弱点

次に内向的な人が持つ弱い部分について考えてみます。

  • 目まぐるしく変わる環境
  • 初対面の人や大勢の人と交わること
  • 聴衆の前でのプレゼンテーション
  • 複数の事を同時にこなすような作業
  • 次から次にやることが変わる作業
  • 新しい事へのチャレンジ
  • 周囲からみて行動が見栄えしにくい(地味になりやすい)
  • 1つの考えから他の考えに頭を切り替えにくい
  • 突発的なアクシデントやイベントへの対応

基本的には前述の内向的な人が持つ武器と逆の内容が弱点となります。

 

内向的な性格の活かし方

内向的な人が自分を上手く活かして楽しく人生を送るためには、どう生きれば良いのでしょうか。

 

内向的な人は自信を失っている人が多い

内向的な人は自分の性格に罪悪感を抱いたり、劣等感を持ったり、自信を失ったりしている人が非常に多いです。

その理由として最も大きいのが、社会的に外交的な性格を良いものとみなし、内向的な価値観を悪いものとする価値観が一定の割合で存在しているからです。

率直に言って社会には外交的な人が有利に思える場面が多いです。

学校では外交的な性格の方が友達も多くでき、快活なので人気者になったり、モテたりしやすいです。
会社で働くようになると、社交的でコミュニケーションが上手な人の方が重宝されたり、仲間ができやすかったりもします。
また内向的な人の行動やふるまいは周りから見て地味に見えたり、見栄えに欠けるように見えるので、周りから誤解されたりすることもしばしば起こります。
こういった経験やイメージから、内向的な人は親や友人・同僚などから外交的になった方が良いという言葉やプレッシャーを浴びせられる事がよくあるのです。

そして次第に内向的な人は次のように思うようになるのです。

社交的な性格が羨ましい」「なんで自分はこんな性格なんだろう」「自分の性格が嫌い!

 

自分自身を否定するのでなく、自分を活かす道を選び努力する

しかし、自分の性格を否定して誰か別の人間になろうとしても、それが叶うことはありません。別の誰かになろうと全力で努力したとしても疲れ果て失敗に終わるだけです。

自分の性格・自分自身を否定するのはもうヤメにしましょう。

最も良い方法は自分について理解し、自分を活かす豊富を知ることです。

自分の特性を活かした分野で努力し力を注ぎ込めば内向的であっても当たり前に成功を掴み取ることができるのです。

だから力を注ぎ込む方向・場所を間違えてはいけません。

世には沢山の社交的な人向けに書かれた成功法則・上手くいくための方法が溢れています。

「社会で成功するためには、いつも明るく笑顔に溢れ、エネルギー満ち溢れた態度で他人に接し、行動することが大切・・・」

もちろんこういった態度で振る舞えばうまくいきそうだと理解はできますが、正直なところ内向的な人がこれをいつも実践するのは難しいでしょう。恐らく試しても3日坊主で続かずやめてしまうのがオチです。

なぜなら内向的な人にとってこういった行動をとるのは、ありのままの自分とはかけ離れており、かなり無理が必要で過剰なエネルギーを消費するからです。

内向的な人には内向的な人の成功法則があるのです。

 

内向的な人のための成功法則

ここからは内向的な人が社会的に上手に生きていく為のコツについて書いていきます。

 

内向的な人は自分のエネルギー状態に注意して生活する

仕事をする際フリーランスのように多くの時間を自分1人で没頭する活動をしているのであれば問題ないですが、会社員であれば大勢の中の一員として密にコミュニケーションを取ったり、沢山の事を同時に作業する活動をしなければならない事は非常に多いでしょう。

内向的な人は外に出て活動するほどに満タンだったエネルギーを消費していきます。

反対に外交的な人は外で活発な活動をすればするほどに消費されたエネルギーが充電される側面があります。

これは脳の生理的な違いによるもので報酬と感じる部分が異なるためです。

つまり内向的な人が外で活動する場合注意していないと途中でエネルギー切れを起こしてしまう可能性があるのです。エネルギー切れを起こすと周りからは急にゲッソリしたり、やつれたように感じられるでしょう。

だから内向的な人は疲労感を過度に感じるのであれば、1人落ち着いていられる時間を意識して持つようにするべきです。

仕事や学校であればトイレに行ったり、どこか1人なれるスペースをみつけておくのです。

 

自分がいるフィールドを意識して、得意な環境を自ら作るようにする

自分が内向的であると分かったのであれば、周りの環境に注意を払う必要があります。

今いる環境は自分のエネルギーが奪われやすい環境なのか?

この場所は自分の能力を発揮しやすい場所なのか?それとも違うのか?

これを意識していないと疲弊しすぎたり、自分の能力を活かせないまま人生を送ってしまうことになりかねません。

場合によっては仕事や部署を変える方が適切な場合もあります。

例えば内向的な人が複数の事を同時にこなすことを求められたり、過度に慌ただしい仕事(総合商社の営業や土木作業員、回転率の高い居酒屋のバイト等など)についた場合、頭の中の処理が追いつかず手が止まってしまったり、フリーズしてしまったりすることがあるのです。

もし努力してみてもダメであれば、1つの事に没頭できたり・少人数で活動する職種についてみるのも良いプランです。例えばプログラマー、ライター、研究者のような

 

得意な環境が分かれば、その場所で努力を続けること

内向型の人が得意なフィールドや仕事が分かり、そこで活動することができたのであれば他の新しいことに手を出すのはあまり得策ではありません。

1つ自分の得意なフィールドを見つけたのなら、そこに集中して没頭する期間を持つべきです。

中途半端に色々な事に手を出すのは内向型の強みである、1つの事に没頭し埋没できるという特徴を失わせてしまうことになります。

ある程度満足のいく結果やスキルが身につくまでは、そこで粘って努力を続けてみるのです。

最初慣れるまでは時間がかかりますが、慣れてからは他の人の追随を許さないほどクリエイティブな発想をみせたり、盤石な仕事をすることができるようになるはずです。

 

セルフトークを鍛える

内向的な人は外からの刺激に対して過剰に反応してしまう傾向にあります。

その時心の中ではネガティブな言葉が渦巻いています。

「全て捨てて逃げ出したい」「絶対無理だ」「怖い!嫌だ!消えてしまいたい!」

内向的な人ほど自分が心の中で自分に対して唱える言葉「セルフトーク」を鍛える必要があります。

もしセルフトークが自分に対して否定的な言葉ばかりであれば、自分の自己イメージは段々と下がり、自信が無くなっていきます。「自分は何もできない人間なんだ」という気持ちになってしまうのです。

敏感で繊細さを持つ内向的な気質だからこそ、セルフトークを良いものにしましょう。

ネガティブな言葉を自分に言いたくなったら良い言葉に言い換えるのです。

「自分にはうまくいくための能力がある」「自分はなんとかなる」

たとえ上手くいかなくても自分に否定的な言葉を使うのはよくありません。もし上手くいなくても

「今回は自分らしくなかった」「次回からは〇〇をしよう」

というように前向きな発言をするようにしていきましょう。

セルフトークをあげれば自然と自分に自信を持つことができるようになっていきます。

 

まとめ

 

ここまで内向的な人の特徴とその活かし方について述べてきました。

内向型の人に対する世間的なイメージは外向型に比べるとあまり良くないことが多く、内向型の人は性格そのものを非難されたりすることもしばしばあります。

しかし、内向型の人は素晴らしい特性を持っており、そのまま内向型でいて良いのです。

ありのままの自分でいることを否定して生きることは本当に辛いものです。ありのままでいいと思って生きればいいのだとわかれば人生は楽しいものに変わります。

最後に記事執筆にあたり参考にさせて頂いた書籍をご紹介します。