「今の仕事を続けるべきか辞めるべきか?」

「この人と結婚するべきか否か?」

「彼氏(彼女)と別れるべきかどうか?」

・・・

など人生にはどっちに進んだら良いのか迷う時がある。

悩んで決断できずにいると、本当は得ることができたであろうチャンスを失ってしまったり、ダラダラと不毛な時間を過ごして人生の貴重な時間を浪費してしまうことになります。

人生の時間は有限で全ての事に多くの時間を割けるわけではありません。

だからこそ、自分にとって「意味がある」と思ったところに沢山の時間をかけるべきだと思うのです。

では迷った時に「こっちに進もう!」と決断をするためには一体どうすれば良いのでしょうか?

その具体的な方法についてお話していきたいと思います。

 

決断できないのは基準を決めていないから

「決断できない」という場合、原因の多くは「基準」を持っていないという点にあります。

「大きな決断」をするためには必ず「基準」を持つ事が必要です。

もし「基準」を明確にしなければいつまで経っても決断をする事はできません。

私達は普段、日常生活でたくさんの小さな決断を行っています。

例えば昼食を食べようと思えば、どこに行くのか?何を食べるのか?などを決断していますし、休みにどこかに遊びに行こうと思えば、行く場所や何をするか?などを決断しています。

私達はこういった小さな決断する時には、大抵の場合「何となく、まあこっちでいいか」という感じで決断をしています。

しかし、これが転職、結婚など自分の人生に関わる大きな決断になると話は違ってきます。

「何となく、まあこっちでいいか」では決められなくなるのです。

基準が決まっていない=迷っている

大きな決断を前にして迷い決断できない時に多くの人がしてしまうのが、さらに多くの情報を集める事です。

沢山の情報を集める行動の背景には、情報を多く集めれば集めるほど決断する事が容易になるだろうという気持ちがあります。

しかしこの気持ちとは逆に実際には、情報を集めれば集めるほど考える事が増えてしまい、より迷いを生みだして決断できなくなってしまうのです。

冷蔵庫を買う場合を考えてみましょう。

冷蔵庫って大きめのサイズを買おうと思えば10万円以上はするし、一旦買えば10年近く買い換える可能性は低いので割と決断に勇気がいる買い物です。

Aさんという人が家族用に冷蔵庫の購入を考えていました。

Aさんは電気屋さんに買いに行く前「今と同じ位のサイズで、予算はできれば安いものを買おう」といった事を考えていました。

実際に電気屋さんに行ってみると、冷蔵庫には思った以上に沢山の種類やスペックがある事がわかりました。

機能の一例を挙げると、節電機能があるもの、冷凍スペースが大きいもの、冷蔵庫(冷凍庫)の位置が中段もしくは下段にあるもの、細かく仕切りが調節できるもの、野菜の保存期間を長くする機能のついたもの、キンキンに冷えたビールがいつでも飲めるような機能がついたもの・・・etc

です。

「便利な機能を沢山いれようとすれば予算がオーバーするし、かといってこの先長く使うものだから機能が少ない冷蔵庫で後々後悔するのも嫌だし、どうしよう・・・」

と、考えれば考えるほどAさんはどの冷蔵庫を買えば良いのか分からなくなってしまいました。

・・・・・

想像の話ですが、「あっちもいいこっちもいい」と自分が重視する基準を定めずに、むやみに多くの情報に触れても結局決断はできなくなります。

これは結婚相手を探す時や、転職活動をする時などでも全く一緒です。

自分の基準を定めていなければ、色々な基準に振り回されブレブレの状態になってしまうのです。

先ほどの例でAさんに必要なのは冷蔵庫について見て回ったりさらに知識を得ることではなく、自分にはどんな冷蔵庫が必要なのか?という基準を持つ事なのです。

 

自分の基準を持つための3ステップ

ここからはどのようにして自分の基準を持ったら良いのかについてお話していきます。

以下の3ステップで自分の基準を持つことができるようになれます。

  1. 具体的にどんなふうになりたいのか(将来像)を考える
  2. 自分が重視する基準を決める
  3. 基準を2〜3個に絞る

それでは1つ1つ解説していきます。

具体的にどんなふうになりたいのか(将来像)を考える

自分の基準を持つためには、自分がどうなっていきたいのか、どんな生活を送る予定なのかを具体的にイメージする事が必要です。

将来像を鮮明に持つことで自分が重視すべき基準が明確になり決断をする事ができるようになれます。

例えば今の仕事を続けるべきかどうか迷っているとします。

そんな時は自分がどんな人生を送りたいのかを考えてみるのです。

考えるとは言っても「幸せな人生を送りたい」とか曖昧な形では意味がありません。

  • お金はどれ位必要なのか?
  • 仕事以外の時間が十分にある方が良いのか?
  • 仕事でどの程度活躍したいのか?
  • 人間関係はどの程度重視するのか?

・・・・・

など1つ1つの質問に向き合って具体的にはっきりと言葉にだせるくらいに考える必要があります。

自分が重視する基準を決める

次に行うのは、先ほど考えた沢山の基準についてどれが自分にとって重要なのか、優先度をつけてみることです。

先ほどの仕事を続けるかどうかの例で言えば、

  1. 能力を発揮できるかどうか
  2. 余暇の多さ
  3. 人間関係が良好である
  4. 仕事が好きであるかどうか
  5. 給料が高い

・・・

といったように優先順位をつけてみるのです。

これは必ずしも1、2、3・・・のように順位をふる必要はありません。

まあこれくらいかな〜という感じで良いので優先するもの優先しないものを振り分けて考えてみて下さい。

基準を2〜3個に絞る

重視する基準が分かったらそれを2〜3個にしぼりましょう。

なぜ2〜3個に絞るかというと、基準があまりに多すぎると決断することができなくなってしまうからです。

基準を絞る時にはある程度の割り切る力が必要になります。

1つを選択するという事は他の選択肢を捨てる事です。

「全てを満たしたい」という誘惑に負けること無く、自分が本当に重視したい基準を明確にするのです。

 

基準に適しているかを判断し勇気を持って決める

自分なりの基準を持つことができたら決断の時です。

もし自分が考える基準に対する答えが全てNOであれば、それはあなたにとって選択しない方が良い選択という事です。

例えば仕事において重視するのが

  1. 仕事が好きかどうか
  2. 仕事で能力を発揮できるかどうか
  3. 将来的な成長に寄与する

という3つの基準であった場合、もし今これらについて答えが全てNOであれば仕事は辞めた方が懸命です。

冒頭でも言いましたが、人生は有限で全ての事に時間を割く事はできません。

率直に言えば、自分が重要と考える事以外の事に対して膨大な時間を使うことは時間の無駄なのです。

答えが出たのであれば、あとは自分を信じて勇気を持って決断をしましょう。

 

まとめ

迷った時どうすれば決断をすることができるのかについてお話してきました。

いま迷って悩んでいる人の役に立つことができたのであれば幸いです。

ありがとうございました。