プロゲーマーのウメハラこと梅原大吾さんがNHKのプロフェッショナル仕事の流儀に出演しました。

NHKのプロフェッショナル言えば各分野一流の人を取材し、そのプロフェッショナルたる所以を追いかける番組です。過去には将棋の羽生善治さんや野球のイチロー選手なども出演したことがあり、10年以上放送されている長寿番組ですね。

まだウメハラさんが注目される以前に、ファンの方がウメハラさんをテーマに独自でプロフェショナルのオープニングを作成されていました。(5.6年前に作られた動画です)

動画を作られた方は、この時本当にウメハラさんがプロフェッショナル仕事の流儀に出演する事になるとは思ってもみなかったかもしれません。

僕もストリートファイターは凄く好きですし、現在も現役でプレーしているので、今回の放送内容を見て色々と思うところがありました。

特に思ったのは、プロフェッショナルの取材スタッフがストリートファイターの事をそこまで取材していないので信憑性が薄い事を言っていると感じる場面があった事と、プロゲーマーってこの先どういうキャリアを辿るのだろうという疑問でした。

放送内容も踏まえながら、感想について書いていきたいと思います。

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ストリートファイターについて取材不足

取材・編集スタッフがあまりストリートファイターの事を知らないのだと感じた場面が2つありましたのでお話しします。

1つ目はウメハラさんが使用するキャラクター:ガイルを紹介する場面です。ガイルを紹介する時に「ウメハラはあえて最強キャラを使用しない」というナレーションが入りましたが、これはウメハラさんの意図とは全く異なります。

ウメハラさんは別に「あえて最強キャラを使わない」訳ではないのです。

スト4の時は「殺意リュウ」という最強キャラを使っていましたし、スト5が始まって初期の頃は「リュウ」(現在は調整で弱キャラに・・)というコチラも最強クラスのキャラを使っていました。

選択キャラクターと自分のプレイスタイルが噛み合うと思えば、最強キャラ云々関係なくウメハラさんはそのキャラクターを使うのです。

今ガイルを使っているのも自分のプレイスタイルとガイルの性質がマッチし勝てると感じているからです。

ちなみに、ガイルは全然弱いキャラではなく、最強キャラの一角に挙げられるほど強キャラです。その点もおかしいですね。

2つ目はウメハラさんが大会に出てプレーしている場面を写したシーンです。

ウメハラさんが対戦中にVリバーサルという技を使って相手の攻撃を切り返すシーンがありますが、ここでも「見事な攻めの一撃だった」という旨のナレーションがはいるのですが、

ストリートファイター5をやっている人なら分かりますが、Vリバーサルってそんな大げさに「見事な攻めの一撃だった」みたいな事を言うような技じゃないですし、Vリバーサルいれたタイミングもそこまで特別な要素は無かったです。

多分、編集の人は盛り上がるシーンを作りたかったから、クライマックスに近いこのシーンで見栄えがするように無理矢理ナレーションを入れたのだと思います。

見ている方としては少し興ざめしてしまいました。

 

プロゲーマーの将来は未開

ウメハラさんをみて感じたのは、長期間のゲームや加齢のため身体がかなり衰えてきており、プレーヤーとしてあとどれくらいの時間があるのか?その後のキャリアはどうするのか?という疑問でした。

ウメハラさんは小学校・中学校の頃から格闘ゲームをプレーしており、現在36歳で格ゲー歴は20年以上になります。

取材の中で「小さい頃は目がクリっとして大きかったんだけど、ゲーム画面を見る時は疲れないように目を細めるようにして見るから段々と目が細くなっていった」と語っていました。

確かにウメハラさんの子供の頃の写真と比べると、現在はかなり細い目になっている印象を受けました。

また長時間格闘ゲームをプレーすると目が痛くなってきてできなくなるとか、肩こりが最近酷いといった発言もあり段々と身体の衰えを匂わせる発言もありました。

年齢が高くなればなるほど反射神経も当然鈍ってきますし、若手の選手もドンドンと出てくるので、以前より勝ちにくくなるのは仕方のないことだと思います。

もしプロゲーマーとして勝てなくなれば当然プレーヤーとしてのキャリアも終わります。その後にプロゲーマーの人達はどんなキャリアを歩んでいくのでしょうか?

プロ野球選手であればコーチをしたり監督をするといった、先人たちが切り開いてきた道があります。

しかしプロゲーマーは人類で初めて出現した職業で、先の道は全く切り開かれてはいません。

これからプロゲーマーが増えていくためには、プレーヤーとしてのキャリアだけではなく、プレーヤー後のキャリアも良いものである必要があります。そうでなければ先行きが暗いと思いプロになる人達は躊躇してしまうからです。

ウメハラさんがどんな将来を進んでいくのか楽しみですね。

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ストリートファイター5の評判が低いのが残念すぎる

プロフェッショナルを見ていて凄く残念だったことがあります。

それは、ストリートファイター5のゲームソフト自体の評判が良くないことです。(Amazonで5段階中2)

僕が実際にソフトをプレーしている感想ですが、対戦はよく作り込まれていて非常に面白いです。

しかし対戦相手を探すまでに時間がかかったり、ロード時間が長かったり、課金が結構露骨だったりとシステム面で不満が残ります。総じてめちゃくちゃ悪いというほどではないですが、まだ快適にプレーできる完成度ではないという印象です。(前作ストリートファイター4ではシステム面で不満はなく、満足できるものでした、なぜ前作で出来ていた事が新作でできていないのでしょうか)

恐らくプロフェッショナルを見て、ウメハラみたいにプレーしたいと感じ、ストリートファイターを手に取ってみようと思う人は一定数いるでしょう。

その人達は恐らくAmazonやネットショップでストリートファイター5を購入しようと思うでしょう。しかし、ソフトのレビューを見てみると、酷評されているのが分かり。そんなに評価が低いなら買うのをやめようと思ってしまうかもしれませんし、また実際に買ってから不満でやめてしまうかもしれないと思うかもしれません。

折角格闘ゲームのプレー人口を増やすチャンスにも関わらず、肝心のソフトの評判が悪いというのは本当に勿体無いし、残念です。

プロゲーマーやe-sportsという新しいジャンルが開拓される時に、なぜカプコンはこの現状を放っておくのか理解できません。

格闘ゲームはプレー人口自体がそもそも少ないので、会社的に予算がもうそこまで取れないのかもしれません。(スト5はあまり売れ行きが良くないようですし)

しかし、このままだとドンドンと格闘ゲームの市場規模も狭まっていくばかりなのでカプコンには、Amazonなどのレビューを全部見てもらって、それを参考にソフトに反映して改善して欲しいです。

 

ウメハラに彼女がいて取材中に別れていた

取材中にウメハラさんの住むアパートを訪問するシーンがあり、最初のシーンではペットの犬と一緒に戯れるウメハラさんが写っていましたが、番組の後半では犬がいなくなっていました。

スタッフが理由を聞くと「彼女と別れる事になり、犬も一緒に出ていった」とのことでした。

4年半付き合った彼女だったようですが、ウメハラさん曰く別れた理由は「放置しすぎたのが原因ではないか」とのことでした。

ゲーマーは1つの事に没頭する性質があるので、ゲームにのめり込みすぎるあまり、彼女との関係が希薄になっていったのかもしれませんね。

ちなみにプロゲーマーには結婚している人が結構います。例えばSAKOさん、どぐらさん、ハイタニさん、ももちさんなどです。

というわけで、取材中にウメハラさんが彼女さんと別れた事にビックリでした。