「周りの目を気にして、ついつい良い顔をしてしまう。」
「頼み事をされると内心やりたくないと思っていても、断りきれず何でも引き受けてしまいがち。」
周りから「いい人」と言われている人の中には、過度に周囲に合わせることでストレスを抱えている人がたくさんいます。
本心では自分の思うようにふるまいたいと考えていても、周りの人から働きかけられるとその思いも虚しく流されてしまい、自分を抑え込んで日常生活を送っているのです。
かくいう私も、以前は(大学生の頃まで)周囲の期待を損ねないよう、空気を読んで行動するタイプの人でした。何となく周囲の空気を読んで笑っておこうとか、周りからよく思われたいから嫌なことも引き受けようと頑張っていました。
「いい人」であるのをやめてしまったら周りの人から嫌われてしまうかもしれない・・・と心のどこかで考えていたのです。
しかし、ある時そんな仮の自分を演じることに疲れ、「いい人」をやめました、そうすると不思議なほど心が軽くなりました。今思えば、なぜあんなに周りの人に好かれないといけないと思いこんでいたのか不思議に思います。
なぜいい人をやめることができたのか、いい人をやめるために具体的にしたこと、そしていい人をやめるとどんな世界が待っているのかについてお話ししていきたいと思います。
外国に比べて日本人は周りの目を気にして行動するため、自分を抑え込みストレスを抱え込んでしまう人が多いと聞いたことがあります。
辛い気持ちで生きても仕方ありません、どうせ同じ時間を過ごすのなら楽しく生活をしましょう。そのためには「いい人」をやめてみるのです。
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「いい人」をやめたら周りの人から嫌われてしまうのか?
「いい人」を演じている人は、もし自分が「いい人」をやめてしまったら、自分の思い通りに行動したら、周りの人から嫌われてしまうかもしれないという恐怖心を持っています。
「いい人」をやめたら、どうなってしまうのか?
その答えを「いい人」だった頃の自分と、「いい人」をやめた後の周囲の自分への評価を比べつつお話ししたいと思います。
具体的な「いい人」をやめる方法については、その後解説していきます。
「いい人」を演じていた頃の自分
周囲の目を気にして行動していた頃の自分を振り返ってみると、以下のような行動が多かったと思います。
- 愛想笑いをよくしていた
- 場を和ませようと(面倒でも)冗談を言ったりしていた
- 話す時は相手の顔色を伺っていた
- 良い評価を得ようと躍起になっていた
- 相手に合わせて会話をしていた
- 周りから好かれようと、付き合いを守っていた
- 嫌だと感じる人であっても無理に好きになろうとしていた
- 自分の主張を持たず周囲の意見に流されていた
という感じです。
こうしてみると、何をするにしても「自分」ではなく「周囲の人」が基準になっていることが分かります。
周囲の人の事を考えるのはもちろん大切ですが、自分の感情を放っておいたままにしておくと、次第に心が苦しくなっていきました。
「いい人」をやめた自分の周囲からの評価
周りに合わせるのが嫌になって、いい人をやめた後に私が周りの人から何と言われるようになったのかをお話しします。
私が周りの人からよく言われるのは以下のようなことです。
- 無愛想
- おとなしい・無口
- クール
- マイペース
- 落ち着いている
- 「人生を楽しんでそう」と言われる
- 「独特・独自性がある」と言われる
本来の自分は結構、無口でブスっとしていると自分でも思うので、裏表なく周りの人もそう思っているということですね。人生を楽しんでいる、とか独自性があると言われるのは自分でも意外に思いますが、それだけ自分の本性が発揮できているからかなと思います。
無口で無愛想な本来の自分を発揮すると周囲から嫌われるのではと考えていましたが、全くそういうことはありませんでした。むしろ拍子抜けするくらい、普通に馴染んでいきます。最初から自分の性格が嫌だなと感じる相手は勝手に離れていきますし、向こうからも近づいてこなくなります。
「いい人」をやめると良いことばかり
「いい人」をやめると沢山のメリットがあります。
- 生きることが楽になる
- 自分と合う人・理解者が周りに集まってくる
- 嫌な人と付き合うことが減る
- 本来の自分の感情が分かるようになる
- 自分のことが少しだけ好きになれる
上記のように、「いい人」をやめると良いことしかありません。
周囲からの変な重圧を感じながる行動することもありませんし、感情的な無理がないので心も軽くなります。
自分を押し殺して他人の顔色しか伺っていない生活を送っているのは、本当に勿体無いことだと思うのです。
「いい人」をやめて、普通の自分でいる事を覚えてしまったら、「何でもっと早くいい人を捨てなかったんだ!」と必ず感じるようになると思います。
それでは、次から「いい人」をやめる具体的な方法をお話します。
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「いい人」をやめるための2つのステップ
「いい人」をやめるためには2つのステップがあり、1つ目は周囲からの期待を拒否すること、2つ目はありのままの自分を認めてあげることです。
順番に説明していきます。
周囲からの期待を拒否する
「いい人」をやめて、ありのままの自分でいるためには、周囲の人があなたが「いい人」である事を期待してくるのなら、その期待を拒絶する姿勢をみせる必要があります。
自分はその期待には応えられないと意思表示をするのです。そういった意思表示をするうちに次第に周囲も、あなたの事を理解してくれるようになります。
例えば、周囲の人が、頼みやすいからという理由であなたに仕事や飲み会への参加などを依頼してきたら、何でも良いので理由をつけて断るようにするのです。
はじめのうちは断りにくければ、5つ頼まれればそのうち1つを断るでも構いません。自分の意に沿わないものを断る習慣を持つようにして下さい。そのうち嫌われたくない感情よりも自分の感情を優先したい気持ちがつよくなってきて自分本来の行動ができるようになっていきます。
私自身、正直いまでも頼み事をされたら、断る時は心苦しい気持ちになったりします。しかしそれでも勇気を出して、頭を空っぽにして、断るようにしています。そうしなければ、自分の気持ちを放っておくことになるので後で必ず嫌になると分かっているからです。
自分を大切にするためにも断る勇気を持って下さい。
もし周囲の期待・圧力が強いと思うのであれば、一旦その場所から離れ環境を変えることのは良い方法です。それは慣れ親しんだ人達、例えば一緒に住んでいる家族かもしれませんし、職場や学校かもしれません。
新しい環境に移れば、過去の自分を考えること無く、ゼロから自分の印象を作ることができるのでオススメです。
ありのままの自分を認めてあげる
「いい人」は自分の性格には欠点があって、性格をそのまま出したら周りから嫌われると思っている側面があります。しかし、それは全くの誤解です。
周りがどうであれ、ありのままの自分を出していけば良いのです。
例えば、私は特に意識しなければ人と話をする時、そこまで表情豊かに会話するタイプではなく、わりと仏頂面で会話するタイプの人です。
以前はそんな無愛想な自分を出したら相手に嫌われると思って、話をする時は面白くなくても無理に笑ったりしていました。
でも、「もういいや」と思い、誰であっても自分のいつものテンションで仏頂面のまま話をするようにしたのです。
少し不安もありましたが、意外なことに周りの人は「この人はこういう人なんだ」と思うだけで、特に嫌いになったりされたことは無かったのです。
というか、そもそもどんな性格であっても良い面もあれば悪い面があるのが当たり前です。だから周りから何か言われても、無理に合わせて変える必要はどこにも無いのです。
感情も一緒です。あなたが嫌な感情を抱くのであれば、その感じた感情を大切にするべきです。
ありのままの自分を大切にしていると、周囲の人の期待に答えていた時には分からなかった、自分の本当の気持ちが分かってきます。そうなると段々と自分の事が好きになり、人生が楽しくなってきますよ。
まとめ
周囲の期待に応えるのをやめるだけで、驚くほど人生は楽になります。
是非あなたも自分の通りの楽しい人生を生きて下さい。