社会人として大人になっても、困ったらすぐに親を頼ろうとする、親離れができていない人が多くいます。
小さい頃には、子供が親を頼って甘えるのは当然ですが、それが大人になってからも続くと、自分で人生の選択をすることができなかったり、結婚して自分の家族以外の人と一緒に暮らす際に揉めたりと、色々と問題を抱えることになります。
このように親離れができない人は、一体何が原因で親離れができないのでしょうか?
そして、どうすれば子供は親離れをすることができるのでしょうか?
今回は親離れできない人をテーマにお話します。
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大人になっても親離れできない原因は共依存
親離れができない原因というのは、子供と親がどちらも、大人になる前の昔の関係性のままで付き合っていることにあります。
小さい頃、子供は親からご飯を作って食べさせてもらったり、欲しいものを買ってもらったり、世話をされ育ててもらうのが、当たり前ですし、親もそれに応えたり、援助するのが当然です。
本来であれば、親の役割は子供が進学し学校をでるまでのところで終わり、就職した後は、子供は自分で自立を目指し、1人の個人として経済的にも精神的にも独立してやっていかなければなりません。
しかし、大人になってからも子供は親に甘えるのが当然で、親もそれに応えることが当然と受け入れてしまったままでいると、依存した関係がそのまま続いてしまいます。
しかもこの関係は、どちらにもメリットがあるので共依存状態の関係になりやすいのです。
子供が親に甘えることで経済的、精神的にメリットを得ることは分かりますが、実は親の方も子供から甘えられることで嬉しく感じたり、親として自分の自尊心を満たすことができるのです。
親は子供から頼られ応えることで、自分の価値やこの子には私が必要なのだということを確認しているのです。
このように、子供が親に甘えることは、双方に居心地のいい関係であるために、親離れできないでいるのです。
親離れできないとどんなデメリットがあるのか
親離れできないと、一体どのようなデメリットがあるのでしょうか。
親に依存していたとしても、特に悪いことがなければ変わる必要は無いかもしれませんが、実は子供は大きな問題を抱えることになります。
自分で自分の進路を決めることができない
まず精神的に親離れができていない場合、自分で自分の進路を決めることができません。
人生には、就職、結婚、転職、自宅の購入など、自分の進路を決めなくてはならない場面が何度も訪れます。
そんな時、精神的に親離れができていない人は、自分の考えを持たず選択を親に委ねたり、とりあえず親に相談をしようとします。
つまり、自分の人生であるにも関わらず、自分で自信を持って意思決定ができないわけです。
こういった例は、小さい頃から親が子供に選択をさせるのではなく、親が子供の進路や選択を決めてきたという人に多く見られます。
両親が子供の選択を決めることが多くなると、子供は親と自分に対して(無意識のうちに)不信感を募らせます。なぜなら親が子供の選択に介入するのは、子供からすれば自分の事を信頼していないのかな・・・というふうに心の何処かで感じてしまうからです。
例えば仕事で自分の最良で任されている仕事に対して、上司から進捗状況や内容について細かく何度も確認されたりすれば、「この人自分のこと信頼してないんだろうな〜」と部下は思いますよね。
そういった経験が蓄積すると次第に子供は自分自身に対する自信を失っていき、結果として、自信を持って自分で選択をすることができなくなっていくのです。
困ったら親に経済的な援助を求める
親離れできていないタイプには、金銭的に困ったら親にどうにか援助してもらおうとするタイプがいます。
このタイプの人は、これまで多くの場面で困ったら親からお金を出し援助された経験を持っており、「まあ困っても、親が何とか援助してくれるだろう」という考えが頭の中にあります。
そのため、少し大きなお金が必要な出来事、例えば家を購入したり、結婚資金を工面したりする際には、援助を求めにいったりしますし、親と一緒に実家に住んでいても、全くお金を家に入れないという人もいます。
親が莫大なお金持ちだったりすれば、経済的な面だけをみれば問題は無いかもしれませんが、一般的な家庭であれば、お金の援助を当たり前に求めてくることは負担が大きいですし、親もいつまで存命であるかは分かりません。
結果的に子供が経済的に自立する機会を奪ってしまうのです。
結婚した時に揉める可能性が高くなる
親離れできないことで、問題が一番ハッキリと現れるのは結婚した時です。
結婚しても、頻繁に実家に帰ったり、自分の両親の意向を尊重ばかりし、夫婦で決めるようなことも親に相談するようなことがあれば、相手は必ず大きな不満を持ちます。
相手からすれば「なぜあなたと結婚しているのに、あなたの両親の意向を気にしなければいけないのか」と当然思うはずです。
こういった状態が続けば、夫婦の関係は悪くなり最悪の場合、離婚してしまうことも起こり得ます。
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親離れするためにはどうすれば良いのか
では、ここから親離れをするためにはどうすれば良いのかについてお話していきます。
親と離れる・距離をとる
非常にシンプルですが、親離れするには「親と離れる」ことが1番の方法です。
実家に住んでいるのであれば、すぐにでも家を出るのです。
もし、収入が低くて実家をでると苦しいとしても家を出るのです。
少し強引ではありますが、そういった事を言っていては、一生親が死んでしまうまで家を出ることはできないでしょう。
収入が低いと感じるのであれば、家を出てからどうすれば良いか考えればよいのです。
何か資格を取るとか、何か副業をしたり、アルバイトをもう1つするとか、方法は沢山ありますし、どうすべきか考え選択するのも親離れの大事なステップなのです。
一定期間、親と連絡を取らないようにする
また、親にすぐに相談したりしたくなるという人は、実家から遠く離れたところに家を借り、連絡もあまりしないようにしましょう。
具体的には、親とは1年位は必要な時を除き、連絡を取らないようにするのです。
はじめは寂しさや不安から、親に電話したり実家に帰りたくなったりするかもしれませんが、この寂しさや不安に耐えることも親離れに必要なプロセスとなります。
選択は相談せず自分で決める
人生の選択をする時は、親には絶対に相談せず、どうするか自分で決めるようにしましょう。
自分で考え行動し、上手くいったらそれでいいし、失敗したらどうすれば良いか考え、また行動する。この繰り返しが重要です。
もし、親に相談することを続けていれば、いつまで経っても精神的に親離れすることはできません。
自分で選択した経験が少なく、親に決めてもらっていた事が多いという人は、自分で選択することに大きな不安を覚えるかもしれません。
しかし、自分で選択する経験1つ1つが、自立するためには必要不可欠なのです。
段々と自分で選択をするうちに、自分で意思決定することに不安を覚えることは少なくなっていきます。
自分で考え選択するときの不安はいくら考えても払拭はできるものではありませんので、まずは頭で考えるより行動をしてみるのが良いですよ。
人間として自立する
完訳7つの習慣 人格主義の回復 /キング・ベア-出版/スティ-ヴン・R.コヴィ-
自立に関する本でオススメは「7つの習慣」という本です。
自己啓発本はこれ1冊あれば事足りてしまうほど本質的な内容が書かれています。
僕は大学生の時に読みましたが、内容に衝撃を受け夕方から読み始め、気がついたら次の朝方になっていたというほど夢中で読んだ記憶があります。
自立とは?より良い生き方とは?など人生全般において重要な事に気づかせ、考えさせてくれる1冊です。
まとめ
親離れできない原因やその解決方法をテーマにお話してきましたが、いかがでしたか。
自分の人生を生きるためには、親から自立して生きることは必ず必要です。
1人の大人として、独立独歩でいけるようになりましょう。
それでは、ありがとうございました。