ギャンブル依存症は自分で治療・克服できるのか?
誤解を恐れず言えば、答えは「YES」です。
なぜ「YES」といえるのかというと、僕自身が重度のギャンブル依存症から自分でそれを治療・克服してきた過去があるからです。
酷い時は1日中ご飯も食べずパチンコにのめり込んでいましたし、お金も財布が空っぽになるまで全てパチンコ・スロットに使っていました。そんな生活を何年も続けた結果、貯金は全てなくなり借金も抱え、パチンコをしたいがために嘘をつき周囲の人からの信頼も失ってしまいました。
ギャンブル依存は本当に恐ろしいもので、最初は軽い気持ちで遊んでしていたつもりが知らず知らずのうちにギャンブル中毒にさせられ、人生をぶっ壊されてしまうのです。
さらに悪い事に、ギャンブル依存症の人は自分のことをほとんどの場合ギャンブル依存症だと認めません。僕もギャンブルにハマっている時は自分のことをギャンブル依存症だとは全く思っていませんでしたし、いつでもギャンブルなんて止めれると思っていました。(はたから見れば明らかに異常な金銭感覚とのめり込みようですが・・・)
中毒は「毒に中たる」と書きますが、ギャンブル中毒は文字通りギャンブルという毒に中っている状態です。ギャンブルにどっぷり浸かっていると自分が異常なのかそうではないのかを冷静に判断できなくなるのです。
ギャンブル依存から抜け出すには相応の努力とエネルギーを傾けなければ克服するのは難しいですが、克服し元の状態に戻ることができれば本当に素晴らしい生活が待っています。
毎月お金に追いやられることも無くなりますし、家族や友達と過ごす時間も増えます。また趣味や好きな事に時間を使えるようになるので、次第に自分の将来に少しの希望がもてるようになるんですね。
ギャンブルをしていても自分の将来に希望なんて全く持てなかったはずです。ギャンブルをしていた時は「オレの人生なんてどうせこんなもん」「本当人生つまんねーな」って思っていた日常が、アレもしてみたいこれもしてみたいとワクワクできる日常に変わるんです。
あなたも自分本来の人生を取り戻すことが必ずできます。ギャンブルをやめる方向に向かって努力するだけで。
では、ギャンブル依存症の状態からどうやって抜け出せるのか、その治療・克服方法についてこの記事では詳しくみていきたいと思います。
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Contents
実体験に基づくギャンブル依存症チェックリスト
それではまずあなたがどの程度ギャンブルに依存しているのかチェックしていきましょう。
どういった状態がギャンブル依存症なのでしょうか?
この記事では実際の具体的な例を挙げていきますので、当てはまる数が多ければ多いほど重度のギャンブル依存症と思って貰って結構です。
ここで注意して欲しいのが、出た結果を素直に受け止めるということです。
ギャンブル依存症の人はこういったチェックリストをやっても「これって自分だけじゃなくてほとんどの人が当てはまるだろう」と勝手に思って、自分は依存症ではないと思いたがりますがそれはやめて下さい。(ギャンブル依存症は別名「否認の病気」とも言われています。つまりギャンブル依存症の人は自分で自分のことをギャンブル依存症と認めないということです。)
この具体例は僕がギャンブル依存症だった時の経験と、ギャンブル依存症を克服する時に読んだ本等を参考に作りました。
それではチェックしてみて下さい。
ギャンブルをするために借金をした
ギャンブルをしたいがために借金をしているのであれば、あなたは間違いなくギャンブル依存症です。
これは間違いありません。自覚の有り無しに関わらず、ギャンブルのために借金をするということは自分の生活を脅かしても、生活が破綻したとしてもギャンブルをしたい欲求に取り憑かれているということです。
僕もギャンブルをするために借金をしたことがあります。はじめは数万円程度でしたが、次第に膨れ上がり最終的には数十万円までいきました。
絶対にパチンコをしながら借金が返せるなんてことはないです。ギャンブル依存症の末路は借金で首が回らなくなって自己破産しか破滅しか道はありません。
ギャンブルに週3日以上通っている
ギャンブル依存症かどうかを見分ける簡単な方法が「どれくらいの頻度でギャンブルをしているか」です。
もしあなたが週3日以上ギャンブルをしているのであればギャンブル依存症です。週3日以上ということは少なくとも月に12日以上ギャンブルをしていることになります。
月の約半分をギャンブルに費やしている状態は異常です。何故なら日常生活を送っていれば家族や仕事の事などパチンコ以外にやるべきことがあるはずですが、それらのことをほっぽり出すほどギャンブルをしている状態ということだからです。
僕はギャンブルをはじめた最初の頃は月数回行く程度でしたが、末期の頃は週4,5回以上行っていました。ギャンブル以外の事をほとんどしなくなっていたので、部屋は散らかり放題でゴミなどもかなり溜まっていましたね。
1回の投資額が4万円を超えることがある
1回に投資する金額でもギャンブル依存症であるかを見分けることができます。
ギャンブル依存症の人はまず間違いなく1回に使うギャンブル投資額が高いです。
具体的には4万以上のお金を使ってしまうことがあるなら、ギャンブル依存症です。
なぜ4万円かというと、多くの人はギャンブルに3万円程度のお金を持っていくことが多く、普通の人はこのお金の中で勝負し負ければそこで終了します。しかしギャンブル依存症の人は負けた状態が続くと、自分の上限を超えてお金を使ってしまうのです。(ギャンブル依存症の人の中には使うお金の上限すら決めずにギャンブルをしている人もいますが・・・)
もし10万円近く使ったことがあるなら、かなり重度の依存状態である可能性が高いです。
僕は一番ハマっていた時は、平気で5万円以上お金を投じていましたし、負け額も1回で13万円近く使ったことがあります。
使ってはいけないお金をギャンブルに使ったことがある
あなたが生活費やクレジットカードなど月々の支払いのお金、会社や誰かから預かったお金など手を出してはいけないお金を使って、ギャンブルをしたことがあるのならギャンブル依存症です。
犯罪まがいの行為や自分の良心を投げ出したり、生活費を捨ててまでギャンブルにのめり込んでいる状態にあるということです。
ギャンブル中毒の人は「ギャンブルがどうしてもしたい」という強烈な欲求で頭が一杯なので、そのためにはどんなことをしてもいい、という極端な考え方に陥ってしまうのです。
ギャンブルの途中でお金が無くなるとATMでお金おろす
過去に僕はギャンブルで負けがこむと1日に何度も何度もコンビニATMを往復しお金をおろしていました。
「もうこれで終わりにしよう」「このおろしたお金で当たるだろう」と思ってATMでお金をおろすのですが、その後お金を使い切ってしまったら、その決意も空しく何度もATMに行ってしまうのです。
ギャンブルにハマっている人は自制が全く効きません。
もしギャンブルのためにATMに何度も足を運んでしまうようならギャンブル依存症になっている可能性が高いです。
数千円〜1万円程度の勝ち負けでは満足できない
ギャンブル依存症の人はギャンブルで勝っても勝った金額が少ないと満足できず、さらに大きな勝ちを求めて打ち続けます。
これはギャンブルをやり続けるうちに大当たりの快感に耐性ができ、少ない金額の勝ち負けでは満足できないようになってしまっているからです。
僕の経験でも最初は5000円程度でも死ぬほど後悔していたし、勝っても嬉しかったのですが、次第にそれでは満足できなくなり勝つ金額、負ける金額の幅がどんどん大きくなっていきました。
当たらないと当たるまで際限なく打ってしまう
パチンコやスロットで大当たりがみたいがためにお金を見境なく使ってしまっているのなら非常に危険な状態です。
こういった人の頭の中はとにかく「大当たりがみたい」「パチンコがしたい」こんなことばかりです。
もし自分が当てはまるならギャンブル依存症である自覚をもってください。
ギャンブルをしていない時、ギャンブルをする事ばかりを考えている
ギャンブル中毒者の頭の中はいつでも「ギャンブルがしたい」というコトで一杯です。家族で遊びに行っている時も、友達と食事をしている時も、仕事をしている時も隙があればギャンブルをするための言い訳を考えたり、ギャンブルしに行けないかと考えています。
一日を振り返ってみて下さい。もしあなたがギャンブルについて考える時間が大半を占めているのであれば、心も体もギャンブルに支配されたギャンブル依存症です。
ギャンブルしたいがために嘘をつく・約束を破る
ギャンブル中毒者はギャンブルをすることが全ての事柄の中で優先順位No.1になっています。
そのため自分の良心よりもギャンブルをすることを優先し、大事な人との約束を平気で破ったり、嘘をついてギャンブルをやります。
過去には僕もギャンブルのために嘘をつき家族や彼女、友達の信頼を失ったことがあります。
「どうしても外せない用事が入って急に行けなくなった」
「今日は急に仕事が入った(パチンコに行くだけ)」
「家族が体調悪くなって約束に遅れるかもしれない・・・」
こういった嘘をもしついたことがあるかどうか思い返してみて下さい。
ギャンブルを何度もやめようとしたがダメだった
ギャンブルをやめようとしてもやめれない状態にいるのなら、あなたはギャンブル依存症です。
「もうギャンブルへは行かない。」「これでギャンブルは終わり。」そう決意してもスグにギャンブルをしてしまうのなら、もはやあなたはギャンブルへの欲求を自分でコントロールできないということです。
何度もこうした自分との約束を破っているとしたら間違いなく依存状態にあります。
食事を忘れ1日中ギャンブルに没頭してしまう
先ほども言いましたが、ギャンブル中毒者の頭の中はギャンブルをすることで一杯です。
そのためその他のコトはどうでも良くなってしまうのです。ギャンブルにハマっていると、食事をおろそかにしたり(食べてもおにぎり程度だったり)、服装に気を使わなくなったり、掃除など身の回りのことをしなくなります。
そのためギャンブル中毒者の部屋や身の回りは荒れていてゴミが溜まっていたり、整理整頓がされていないことがほとんどです。
いかがでしたか、いくつ当てはまりましたか?ちなみに僕が末期のギャンブル依存症だった頃このチェックリストをやったとしたら満点で、全て当てはまります。
今となっては自分がどれだけおかしかったのか分かりますが、ギャンブルにのめり込んでいた当時はそれが当たり前だと思っていて、異常であることに全く気が付きませんでした。
何度も言いますが、ギャンブル依存症の人は自分がギャンブル依存症であることを決して認めません。ですからもしあなたがチェックリストにかなり当てはまったのならその結果を受け止め、自分はギャンブル依存症であることをまずは認めて下さい。
認めなければ治療・克服することは絶対に、120%できません。
認めてギャンブル依存と向き合うことではじめて治療・克服することができるようになるのです。
僕がギャンブル中毒だった頃の体験談
僕は過去10年以上パチンコ・スロットに心身共にどっぷりのめり込んでいました。
ギャンブルにはまり込んでいく過程を僕自身が全て経験したので、ある程度話を聞けばその人がどの位パチンコ依存状態なのかが分かります。
この記事を読んでいるあなたがどの程度パチンコ依存状態なのか、話を聞ければ良いのですがそれはなかなか難しいので、僕がギャンブルを始めてから、のめり込むまでの過程をそのまま記事にしました。
あなたはこの記事を参考に、ご自身がどの程度ギャンブルにハマっている段階にあるのかを把握して下さい。またこれを読むとギャンブル漬けの自分が将来どうなってしまうのかも分かります。
参考記事は「僕がパチンコ依存症から克服するまでの全てをブログに記す」になります。
記事を読んで自分の状態が分かったらまたここに戻って来て下さい。
次にどうやってそこから抜け出すか、ギャンブル依存症を治療・克服する方法についてお話しします。
僕がギャンブル依存症を克服・治療した具体的方法
僕がギャンブル依存症から脱出した具体的な方法については
「パチンコ・スロットをやめたくても絶望的にやめれないあなたへ」で詳しく解説してあるので読んでみて下さい。
上記の記事には実際に僕がギャンブル依存症を克服・治療していった過程で行ったことが包み隠さず書いてあります。
何度も読み返して、しっかりと読んで1つ1つの項目を愚直に実践していくようにして下さい。そうすればあなたはギャンブル依存症から抜け出し自分本来の人生を取り戻すことができますから。
ギャンブル依存症の克服・治療に取り組む前に知っておいて欲しいことがいくつかあるので、ご紹介しておきます。
またギャンブルをやめると決意してからギャンブル依存症を克服するまで、具体的にどんな気持ちだったのかなど当時の日記が残っていたので、それらを参考にしながら、ギャンブルをやめてから〇〇日という形で心境の変化などもこの記事の最後で話しているので参考にしてみて下さい。
ギャンブル依存症の克服・治療に中途半端な道は無い!
強調しておきたいのが、ギャンブル依存症を克服・治療したいのなら中途半端な道は無いということです。一生ギャンブルをやらないかこのままゴミみたいなギャンブル漬けの人生を続けるのか、どちらかしかありません。
よく言われるのがパチンコのアプリやゲームに切り替えればギャンブルはやめられるとか、4円パチンコから1円パチンコに落とせばつまらなくなってギャンブルがやめられるまたは適度にギャンブルと付き合えるようになる、です。
「馬鹿なこと言うな!嘘つくな!」と、無理です。このやり方では。
ギャンブル依存症の人がこの方法を実践したとしてもまた元のギャンブル漬けの状態に120%戻ります。
もしこういったことを言う人がいたら、その人の話は絶対に信用しないで下さい。こういうことを言う人はご自身がギャンブルにどっぷりハマったことが無い人で、ギャンブル中毒の状態が全く分かっていない人です。
依存症の人にとって全く効果が無いですからこの方法は、むしろ逆効果ですよ。
なぜここまで言うのか?それは僕自身がこのやり方を実際に試してその効果の程を知っているからです。
パチンコ・スロットのアプリやゲームをしているとまたギャンブルしたいな〜という気持ちに必ずなりますし、低貸出のパチンコ・スロットに切り替えても次第に元の高貸出の方で打ちたくなるんです。
だからギャンブルの治療・克服に中途半端な道は無いんですよ。
ギャンブルをやめるために全精力を傾けよ!
ハッキリ言って最初はギャンブルをしないためにエネルギーの全てを使うくらいの勢いが無いと絶対にギャンブルから離れることはできません。
自分の人生からギャンブルを今後一切、排除する。これ位の姿勢が抜け出したいなら必要です。
ギャンブル依存症から抜け出すためには現在の「あなた自身」と「あなたの周りの環境」両方を変えなければなりません。今のまま、ただ我慢しさえすればギャンブルから抜け出せるという甘いものではありません。
ギャンブルしたい気持ちが自分の意志ではどうにもならない、コントロールできない状態だからこそ依存症なのです。
だから自分の意識を変えるだけでなく、周りの環境を変えギャンブルが強制的にできない状態にしないと一生止めることはできません。
ギャンブルに対してお金を使えない状態にする、心の中でギャンブルを拒絶するなど、1つ1つのことを確実にやっていけばいいんです。
僕も最初は本当にパチンコ・スロットから足を洗えるのかどうか不安だったんです。幾度となくギャンブルをやめる決意をして、何十回、何百回と失敗してきたので。
あなたもやめることが必ずできます。かつて僕がしたように。
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【実践記】ギャンブル克服・治療の心理状況
ここからは僕が実際にギャンブルから抜け出していく過程で感じた心理状況の変化を日ごとに分けて詳細に書いていきたいと思います。
実際に僕がギャンブル依存症から抜け出す時にどんな辛いことがあったり、どんな気持ちや衝動が起きたのかを知っておくことで、あなたがそれらの状況に対処しやすくなると思います。
ちなみにこの実践記は僕が当時つけていた日記を基に作っているので心理状態をかなり正確にあらわしていますよ。(まあ若干恥ずかしいですが・・・)
ここからは日記風になるので少し読みにくくなるかもしれませんが、悪しからず。振り返ってみると最初の1日が一番キツくて、波はあるにせよ段々とパチンコへの衝動が和らいでいったなあと感じますね。
【治療・克服1日目】死ぬほどギャンブルに行きたくなる
仕事中もパチンコのことを考えてしまいそうになる。
でも考えてしまうと、パチンコ屋に行きたくなってしまうので、考えたくなったら
「パチンコとかクソだろ。パチンコで借金まであるし、人生めちゃくちゃにしやがって。パチンコをオレの人生から抹殺する。本当パチンコ・スロットやるやつとか人間のカス。パチンコ屋で働いている奴もゴミ屑だわ。」
などと必死でパチンコを拒絶する言葉を唱えて考えないようにした。
仕事も終わったし、家に帰ろうと思った時にパチンコに行きたい強烈な衝動が襲ってきた。いつも仕事帰りにパチンコをするのが習慣になっているので、このままパチンコ屋に直行したい気持ちで一杯だ。
「このまま行ったら人生崩壊するぞ。またクソみたいなパチンコ人生に戻りたいのか?パチンコするやつなんて社会の底辺だぞ。ゴミ以下。そんなやつに価値なんて無い。」
またパチンコに行きたい衝動を必死にパチンコの事を心の中で拒絶する言葉を唱えて、考えないようにしてなんとか帰り際にパチンコ屋には行かずに済んだ。
あとお金も3000円しか手元に無いのも良かった。多分あそこで手元にお金が1万円でもあったら行っていたと思う。
それほど無性にパチンコ・スロットがしたくてたまらない気持ちだった。
で、家に帰ったけど、帰ってからもまだパチンコのことが頭から離れず、頭の中でパチンコを否定しようとしても、パチンコのことを考えてしまうような感じ。
「行っても後悔するんだろうな、でも全部放り出してもいいから、とにかくパチンコがしたい。」こんな気持ちにもなった。
どうしても行きたい気持ちが収まらないし、心理的に我慢も辛いので、やり過ごそうと寝ることにした。
これが良かった。
起きたら23時過ぎで、パチンコ屋も閉まっている時間で行きたい気持ちもおさまっていた。
振り返ってみてもよく今日1日パチンコをやらずに我慢できたやり過ごせたなあと自分で思う。
【治療・克服2日目】パチンコ・スロットを心の中で徹底的に拒絶してやり過ごす
まだ仕事中にパチンコのことが頭をちらつくが、考えそうになったら他のことを考えるか、例のごとくパチンコ否定の呪文を唱えてww 何とか考えないようにした。
人知れずそんな努力をしていたが、よく職場でパチンコの話をしていた先輩が「最近パチンコの調子はどう?オレさあ昨日〇〇打ってさ〜・・・・」とパチンコの話を振ってきた。
ヤバイ、このまま話を聞いたら絶対行きたくなる。と直感的に思った僕は頭の中で
「パチンコの話なんて振ってくんなよ!この野郎!パチンコなんてやってバカじゃねえのお前!オレに話しかけんじゃねえよ!・・・」
と話を聞いている振りをしてパチンコ否定の呪文を唱えた。(ちなみに先輩は悪気も無いし、良い人です・・・先輩すみません 苦笑)
で、スグに仕事の先輩なので当たり障りがないように「いや、もうお金が無くなってパチンコ行けないんですよ〜」と笑いつつ、その場を離れた。
仕事帰り昨日と同じようにパチンコに行きたくなった。昨日ほどでは無いけど、やっぱりパチンコに行きたい気分。しかも今日は仕事でストレスが溜まることも多かったので発散したい気持ちもある。
「家に帰ってやることも無いしなあ〜ストレス発散のためにパチンコしてもいいかな・・・」とも思った。
が、パチンコで人生崩壊したくないと思い直して、スグにパチンコ否定の呪文を唱え、別のことを考えるように努めた。それで結局ストレス発散のためにセブンイレブンで自分の好きなものを買って家で食べてパチンコがしたい衝動をやり過ごすことにし、そのまま帰った。
やっぱり家に帰ってコンビニで買った好きなものを食べてテレビをみていても、たまに頭の中にパチンコのことがチラつく。
このまま何もしないでいると、心理的にキツイと思って、昔ハマっていた格闘ゲーム(ストリートファイター)をすることに。
久々にゲームをやってみると中々面白くてかなり熱中してしまった。
ゲームをしてパチンコをやめると決意してから2日目もやり過ごすことができた。
【治療・克服3〜5日目】ギャンブル依存症状が出たら寝てやり過ごせ
1日目・2日目と比べると仕事中にパチンコのことを考える頻度が少しだけ減った気がする。(まあでもまだ頭の中でパチンコの事がちらつくけど)
ただ仕事の帰り際になると行きたくなる衝動が来る。習慣は怖いなあと思う。
特にやめてから最初の金曜日がキツかった。金曜は次の日が休みっていうのもあるし、月曜から金曜まで頑張った自分へのご褒美、など諸々の開放感でめちゃくちゃパチンコがしたくなった。正直パチンコに行きたい気持ちが強くて行ってしまいそうになった。
金曜は1日目に匹敵するパチンコがしたい衝動だったのではないかと思う。パチンコ拒絶の呪文も唱えていたけどかなり厳しい戦いだったなと。
でも、ここ数日パチンコに行かずに我慢したのを全て無駄にするのかという気持ちや、パチンコをやめる時によくパチンコをする時に着ていた帽子や服、タバコなどを一切合切捨てたこと、パチンコに行くお金が全く無いこと、帰ってお菓子でも買って食べながらゲームをやるのもまあまあ楽しい、といったことなどを考え何とか行かずにすんだ。
仕事から自宅に帰ってからも、行きたい衝動が強かったのでスグにベッドに行き眠ってやり過ごした。
かなり危ない心理状況だったと思う。
初日に続き、ここがギャンブル依存症に戻ってしまう第2の別れ目だったのではないかと感じる。
ギャンブル依存症はふとした瞬間、一時的に「全てを投げ出してギャンブルをしてしまいたくなる位強い衝動」が来るので本当に恐ろしい。
正直この衝動に抗う術は無いんじゃないかと思う。だからお金を持たないようして、心の中で拒絶して、無心で寝てやり過ごすくらいしか無い。
【治療・克服6〜7日目】習慣は怖い、ゲームに没頭してギャンブルを忘れるように努めた
パチンコをやめて最初の土曜・日曜もかなり苦しかった。
それまでは土日はほぼ1日中パチンコ・スロットをしているような生活だったので、休みとなるとパチンコをしていた時のことが頭を浮かんだ。ぼ〜っとしている時が結構危なくて、知らぬ間にパチンコのことを考えていることがあり
「朝一並んで打ちに行こうかな?」「ちょっとだけ行ってみようかな」と考えた時があった。
このままだとまずいので、ゲームをしたり友達と何処かへ出かけたりと極力何もしない時間、ぼーっとする時間を無くすように努力した。
何かに没頭しているとパチンコ・スロットのことを意識しなくても忘れることができるのでスゴくいい。
ギャンブルをやめて1週間近く経ったけど何とかやめることができているのはスゴイ。しかもこの1週間ほとんどお金を使わずに過ごすことができていて、3000円のお金もまだ1300円ほど残っている。意外にお金を使わずに生活できることに自分でも驚いていた。
あと時間もあったので、やりたいこと・買いたいモノリストを作ってみた。ぼちぼち1つずつやっていこうかな。
【治療・克服8〜14日目】ギャンブルの禁断症状は忘れた頃にやってくる!?
パチンコ・スロットを止めて2週間目に突入すると、初期に比べてかなりパチンコの衝動が弱くなったのを感じる。パチンコのことが頭に浮かぶことも減ったし。
ただテレビとかでパチンコの演出っぽいものが流れたりすると、まだ無意識のうちにパチンコのことを考えてしまうことがある。
あと暇つぶしにパチンコ・スロットの動画をみてしまうことがあった。少し見てからすぐに止めたけど結構危険だったなと感じる。まだまだ気を抜いちゃダメだなと。
で、10日を過ぎた頃にまためちゃくちゃパチンコをしたい衝動に駆られた。
「全て投げ出してパチンコをやってしまいたい」気持ちになった。
「ちょっとだけならいいかな」「まあ少し気晴らしに」無意識にパチンコに行くための言い訳を考えている自分がいた。しかもなかなかこの衝動が消えてくれなかった。
行きたい気持ちと行ってはダメだという気持ちの戦いだった。で、多分このままいったら行ってしまいそうだったから、無心で寝ることにして、何とかやりきることができた。
意図しない、ふと瞬間忘れた頃に、このパチンコしたい衝動はやってくるからたちが悪い。
1週間位経ってパチンコ・スロットをしない生活に慣れてきて、もう忘れたかなと思ってもまだまだ危ない。
【治療・克服15〜30日目】ギャンブルをしたい衝動が少し弱まってきた
ギャンブルをやめて1日目の自分の心理状態と2週間が経過した心理状態を比べてると全く違うことが分かる。
あんなにギャンブルのことで頭が一杯だったのに、今ではたまに考える程度になったのが自分でもビックリだ。
格闘ゲームにハマることができたのでそれが良かったのかと自分では思っている。ハマっている間は無心で余計なことを考えなくてすむから。
なぜあんな大金をギャンブルに費やしていたのか?と自分でも不思議に感じる。だって普通に好きなものかって好きな事やっていれば結構楽しいし、お金だってそんな何万円も必要ない。
お菓子とコーラを飲みながら、ゲームして、本を読んで、文章を書いたりして過ごしていれば幸せだなと感じるし。(かなりインドアだけど・・苦笑)
ただ、そうは思っていても仕事で嫌なことやストレスが溜まったりすると、パチンコ・スロットをして解消したくなる気持ちに時折なることがある。
でもパチンコ・スロットをしても破滅しか無いし、この先パチンコ・スロットをずっとやっても絶対楽しい将来はやってこないのが今は少し分かる。多分もう1回でもやってしまったら、深みにハマり、また借金して抜け出せなくなってしまうだろうと思う。それが恐ろしい。
「覚醒剤やめますか?人間やめますか?」ならぬ「ギャンブルやめますか?人間やめますか?」みたいな気持ち。
ギャンブルの誘惑に負けそうになったことがこの時期何回かあったけど、こんなことを思って我慢していた。(もちろんギャンブル否定の呪文や寝てやり過ごす、お金を持たないという事は継続してやっていました)
【治療・克服31〜180日目】一番油断しやすい時期で気が緩みがちだった
ギャンブルをやめてから1ヶ月〜2ヶ月を過ぎると、少しだけギャンブルの誘惑から自分をコントロールできるようになったように感じた。(でもたまにパチンコがしたい衝動はくるけど)
パチンコ・スロットの広告やギャンブルに誘ってくる人などと接触しても、ギャンブルがしたい衝動に気持ちをコントロールされず、スルーすることができるような感じ。
でも、この時期油断は禁物。何故なら自分は前に数ヶ月やめた後に、ふとした拍子にパチンコ屋に行き、またギャンブル漬けの生活に戻ってしまった経験があるから。しかも、数ヶ月やめていた反動からか、湯水の如くお金を使うようになり前より酷いギャンブル依存症になってしまった。
だからもしここでまたパチンコに行ってしまったら、次は本当に自己破産まで行くかもしれない。
ーーー
ギャンブルをやめて3ヶ月から半年も経つとギャンブルのことを考えることはほとんど無くなったと言っていい。
たまに気を抜いてパチンコの広告や動画をみたり、パチンコの話をしてしまうこと、「パチンコに行ってみたいな」と思ってしまうこともある。
そういった気持ちを苦労なく流せるようになったが、でもパチンコ・スロットに気を許してしまったら絶対行ってしまうと思う。
ギャンブルを拒絶し続けないとダメだ。
【治療・克服181〜365日目】1年ギャンブルをしなかった自分に驚いた
ギャンブルをやめて半年を過ぎて、自分でもここまでギャンブルをやらなかったことがスゴイと思う。
10年以上死ぬほどハマってきたギャンブルをしない生活が送れるようになるなんて思ってもみなかった。
ギャンブルをやめようとして何百回も失敗してきた自分が、あれだけギャンブルをやめるのは無理だと思っていた自分がギャンブルをやめれている・・・
本当に素晴らしい。(自画自賛ですが)
今ではほとんどパチンコがしたくなることは無い。というかパチンコする人ってバカだなあと、パチンコにお金を使うくらいなら好きなゲームや、好きな本やPC関連のものにお金を使いたい。
【治療・克服1年目〜】ギャンブルに対して心が動かなくなった
心境の変化ギャンブルをやめて1年が経過すると、パチンコの情報に触れたとしても心が揺るがなくなった。
パチンコの広告やパチンコ屋をみても、パチンコしたいな〜と全く感じない。
でも、もしまたギャンブルに手を出して、ギャンブル漬けの生活になってしまわないかと考えると恐ろしく感じる。
ギャンブル依存症から完全に抜け出すには約3年の歳月が必要
ギャンブル依存症から完全に抜け出し回復安定期とよばれる状態(ほぼ治療完了)になるには約3年の期間が必要と言われています。
そのためギャンブルをやめてから3年はギャンブルをしないよう継続して注意深く暮らす必要があります。
ただ注意が必要なのが、ギャンブル依存症に完全回復は無いということです。
治療が完了したから大丈夫なのかというとそうではありません。完全にギャンブル衝動が体から消えるということはなく、1度でもギャンブル依存症になったということは、またパチンコ・スロットをやってしまえば、また同じようにパチンコ依存症になってしまう危険性がいつでもあるということです。
ですから、ギャンブルの魔力と一生戦っていく気持ちをもって暮らしてください。
一生と言うと不安に思われる方もいるかも知れません。ですがこれまでみてきたように、一番キツイのはギャンブルから離れて初めの時期です。そこを乗り切ればある程度ギャンブル衝動が時間と共に弱まってきますので。
最初が肝心です。はじめに全エネルギーをパチンコをやめることに注ぎこんで下さい。
ギャンブル依存症から回復した後の世界
ギャンブルをしない生活を送るようになり思ったのは、ギャンブルの無い生活とギャンブルをしていた時の生活を比べると、ギャンブルの無い生活の方がありとあらゆる面で幸せということ。
ギャンブルをやめてかなり経った今でも、財布に5000円位しかいれないようにしているけど節約にもなるし、お金なんてそれくらいあれば十分です。
しかもパチンコ・スロットをやめると貯金もできるようになるので暮らしに安心感もある。
ギャンブルをしていた時間を本を読んだり、文章を書いたり勉強をする時間に使うようになって自分の将来に希望が持てるようにもなりました。
いま振り返ってみるとなぜギャンブルなんてしていたのだろうと自分で疑問に思う。あんなくだらない機械に踊らされて、お金と人生の貴重な時間を浪費させられていたことには後悔しかない。
正直ギャンブルをやっている時は自分はギャンブルがしたいし、ギャンブルが好きだと思っていたが、それは間違いだった。振り返ってみればただのギャンブル中毒なだけだった。
夢の中にいるとそれが夢だと気づかないように、ギャンブル中毒だと自分がギャンブル中毒であることに気づかないのだと思う。
でも、一旦離れてみればそれがどれだけ異常で狂っていたのか分かるのです。
最後に
僕がギャンブル依存症を自分で治療・克服した方法について当時の心理的な状態などを詳しくお話ししてきましたが、ここまでいかがだったでしょうか?
僕が実際にギャンブル依存症から克服した実践記をみてもらえれば、ギャンブルの禁断症状がどんなものか少しは感じてもらえたのではないかと思います。
恐らくギャンブルをやめようとすれば、あなたにも同じように苦しい状況が訪れると思いますが、そんな時はこのブログ記事を読み返して見て下さい。
きっと力になってくれるはずです。
また「パチンコ・スロットを絶望的にやめられないあなたへ」の記事は1回読んで終わりではなく定期的に読み返して、きちんと実行できているか確認することをオススメします。
それでは長くなりましたが、ここまでありがとうございました。