ギャンブル依存性になるとギャンブル以外のこと、家族や友人、仕事、趣味などへの興味が極端に薄くなり、時間とお金のほぼ全てをギャンブルに費やすようになります。
周囲の人にはギャンブルにのめり込んでいることを隠し、大事な約束をしていてもギャンブルがしたいために嘘をつき平気で約束を破ったりもします。
ギャンブルをしていることを家族や彼氏・彼女が知ることになるのは借金によって首が回らなくなってどうしようもなくなった時です。
ギャンブルによる借金が発覚するまでに、家族を含め周囲の人は散々嘘やお金の事で苦しめられていますから、周りの人との人間関係は壊れる寸前の状態です。
なぜ中毒的なギャンブラーは破滅の道に進んでいると分かっていながらギャンブルを続けてしまうのでしょうか?
常識的に考えれば、これまでギャンブルによって数百万円、数千万円負けてきたのだから、この先逆転できる見込みなんて無いと分かるはずです。
それなのに何故借金をしてまでギャンブルをしようとするのでしょうか。
その理由は長期間ギャンブルをしてきたことでギャンブル脳になってしまっているからです。
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ギャンブルをやり続けることでギャンブル脳になる
ギャンブル依存になってしまう最大の原因は、脳が過度にギャンブルに反応するようになってしまうからです。
ある研究でギャンブル依存性の人と正常な人の脳の動きを比べた所、以下のような違いがあることがわかりました。
- ギャンブル依存の人はギャンブル以外の事に対して脳が反応しにくくなっている
- ギャンブルに対しては過剰に脳が反応する
つまり、ギャンブル依存性になると仕事や人間関係、趣味など日常生活での刺激に対しては嬉しい、楽しい、面白いと感じにくくなり、逆にギャンブルに対しては異常に興奮するようになるのです。
そのためギャンブル依存症者は何を犠牲にしても、例え借金を抱えたとしてもゾンビのようにギャンブルを求め続けるようになるというわけです。
これは薬物中毒の人の反応とよく似ています。
ギャンブルが身近にあることが1番危険
パチンコ・スロットは身近にホールがあるので気軽にはじめる事ができてしまいます。
だからパチンコ・スロットなどのギャンブルは非常に危険なのです。
最初は軽い気持ちで初めても、次第に脳がギャンブルに強く反応するようになっていきハマっていきます。
しかも刺激というのは段々と耐性がついてくるものですから、より大きな興奮・刺激を求めて使う金額も2万、3万、5万、10万と上がっていきます。
少額の投資でスグに当たりが来ても満足する事ができず、出玉を全部使ってもさらに追加でお金を使い、もっと大きな出玉を期待してのめり込むのです。
ホールやメーカーものめり込ませようと必死
またパチンコホールやパチンコ・スロットのメーカーもお客さんにもっとお金を使って貰おうと様々な工夫をしています。
多くのパチンコホールではアップテンポの曲が大音量でかけられ、眩いネオンの装飾が施されています。
こうした大音量の音楽や眩いネオンライトには人を興奮状態にさせたり、正常な感覚をマヒさせる効果があると言われています。
またパチンコ・スロットでは当たりがくるとやかましいほど大音量で高音の特殊音が流れ、画面にはきらびやかな演出が映し出されます。
日常では異音、騒音でしかないような音もギャンブル依存症者にとってはそれが高揚感・興奮のキッカケとなるわけです。
恐らく当たりがきた時の特殊な音や演出が来た瞬間、脳ではアドレナリンが大量に出て異常な興奮を味わっていると思われます。
日本はギャンブル依存症者を生みやすい環境にある
ギャンブル依存症になる原因はギャンブル脳ができてしまうからでした。
ギャンブル脳はギャンブルで興奮を繰り返し得る事で徐々にできあがります。
パチンコやスロットは他のギャンブルに比べると私達の身近にあるので、入るのに心理的なハードルが低く、通おうと思えばいつでも行くことができます。
またパチンコ・スロットの台自体も打ち手がのめり込みやすいように緻密に計算して作られています。
このようにして日本では1人、また1人とギャンブル依存症者が増えていっているのです。
日本は諸外国に比べると潜在的なギャンブル依存症の数が多いと言われていますが、パチンコ・スロットが規制もされず街のそこかしこにある事が根本的な原因でしょう。