ギブアンドテイクとは何かを与えたら、それの見返りとして相手にも何かを返してもらう姿勢のことです。
例えば、仕事などで困っていて誰かから手伝ってもらったりすれば、後でその相手の仕事を助けたり、利益になるようなことをしてあげるということです。
ギブアンドテイクは社会において、広く知れ渡った一般的な考え方ですし、
子供の頃から、ギブアンドテイクは生きていく上で重要な考え方だと、教えられたことがある方も多いかもしれません。
このギブアンドテイクですが、実は多くの人が考えているほど人生を円滑にするものではありません。
何故なら、ギブアンドテイクは「見返り」を前提とした考え方だからです。
今回の記事では、なぜギブアンドテイクでは人生が上手くいかないのか、またギブアンドテイクに代わるギブギブギブの考え方、ギブギブギブが人生を良くしていく理由についてお話します。
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Contents
ギブアンドテイクの本当の意味
まず初めに結論からお話すると、ギブアンドテイクではなく「ギブギブギブ」の姿勢でいることが人生を円滑に進めていく鍵となり
特にインターネットが発展した現代においては、この「ギブギブギブ」の精神が成功するうえで重要な要素ともなります。
冒頭でもお話したように、ギブアンドテイクとは何かをしてもらったら、それの見返りとして相手にも何かを返すことで、
ギブアンドテイクの根底にある考えは「何かをしたら相手から見返りを求める」というものです。
つまり、相手に与えっぱなしはダメだよと、必ずお返しに何かをもらい、もしお返しがなければ文句を言ったり、不満を募らせるということでもあり、
ギブアンドテイクはどこかで「なんで自分ばっかり」という被害者意識を生み出します。
ギブアンドテイクではなくギブギブギブでいよう
ギブアンドテイクの代わりの考えとして、提案したいのが「ギブギブギブ」の考え方です。
これは「ギブギブギブ」と読んで字の如く、テイクという見返りを求めず、相手に与えることに焦点をあてた考え方です。
もちろん、これは誰彼構わず、自分のお金や資金を無理に目一杯使って与えるというわけではなく、自分が何か相手に対してやりたいと感じてやった事であれば、それに対して見返りは求めないという姿勢です。
この姿勢であれば、相手から見返りが無かったとしても、フラストレーションを溜めることはなくなります。
ただ、ギブアンドテイクの考え方をこれまで持ってきた人からすると、「ギブギブギブ」は、
自分が損ばかりしてしまうのでは?という疑問が湧いてくるかも知れません。
この疑問には後ほど詳しく答えていきます。まずは、ギブアンドテイクで人生がなぜうまくいかなくなるのかについてお話します。
ギブアンドテイクでは人生は上手くいかない
ギブアンドテイクの姿勢でいると、人生においてどのような上手くいかない場面がでてくるのかについてお話します。
恋愛や結婚生活でギブアンドテイクの姿勢を持っていたら
もし恋愛や結婚において、ギブアンドテイクの姿勢をお互いが持っていたらどのようなことが起こるでしょうか。
特に結婚生活では相手と一緒に暮らしたり、家事や育児など家庭の事を少なからず夫婦で分担する必要があります。
または、どちらかが仕事に専念をして、もう一方は家庭のことをこなす役割を担うことだってあるでしょう。
その際に、お互いがギブアンドテイクの考え方を持っていると、「自分ばかり」が仕事をしたり、ごみ捨てをしたり、食事を作ったり、洗濯物をしたり、掃除をしている、と感じ被害者意識が強くなり、相手に対して不満を持つことが多くなっていきます。
「自分はこれだけやっているんだから、あなたもこれくらいの事をやってよ」と見返りを求めて揉めたりすることが多くなってしまうわけです。
つまり、自分の方が相手より少しでも負担している比率が高くなれば、怒ったり嫌になったりするわけです。
しかし、実際には常に「50:50」の比率で分担をすることはあり得ません。
どちらかが多くの事をする時もありますし、同じくらいの時もあります。
こういった場合に、何かをやったことはそれとして、もしそれが自分に何かしら返ってこなかったとしてもそれはかまわない、という考えであれば相手に不満を抱くことはグッと少なくなるでしょう。
仕事でギブアンドテイクの姿勢を持っていたら
仕事においてギブアンドテイクの姿勢を持っている人は、自分の取り組みに対して相手からのお返しを無意識に求めます。
そのため、そういう人が相手に何かをする時は、言葉にしなかったとしても何かしらの見返りを求める嫌らしさや雰囲気がでます。
そんな人から何かをやってもらったり、こちらから頼んだりするのは気持ちの良いものではありません。
またギブアンドテイクの姿勢でいると、成功する可能性も少なくなります。
何故ならギブアンドテイクの考え方では、相手が自分の頑張りに対して十二分に返してくれるかどうかを気にし
相手の仕事の取り組み方に不安を持ったりして、自分が全力で取り組むことをためらってしまうため、120%の力で取り組むことができなくなってしまうからです。
まとめると、仕事でギブアンドテイクの姿勢を持っていると、本当の仲間もできなければ、自分の真の実力が発揮される機会も減ってしまうということです。
友人付き合いにおいてギブアンドテイクの姿勢を持っていたら
友達と付き合う際も、ギブアンドテイクの姿勢を持っていると良くないことがあります。
言うまでも無いかもしれませんが、損得を考えて付き合うのが本当の友達ではありませんよね。
何かを与えて何かを返してもらおうなんて、見返りを前提とした付き合い方を考えていたら、良い友人付き合いなんてできるはずがありません。
実際は、そこまで友人づきあいでギブアンドテイクが問題になる場面って少ないと思いますが、
重要な場面で、ギブアンドテイクかギブギブギブの姿勢でいるかは大きな違いとなります。
例えば、お金を貸して欲しいと頼まれたとか、どうしても人手が足りない事があり手助けを頼まれた時などです。
こんな時、もし極端に見返りを要求するような姿勢でいれば、必ず友人関係は破綻してしまいます。
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ギブギブギブこそ成功するうえで重要な要素
先程の「ギブギブギブ」について自分が損ばかりしてしまうのではないか?という疑問について答えていきます。
ギブギブギブでいると損ばかりしてしまうのでは?
もし損得といったメリットを前提として考えているのであれば、「ギブギブギブ」を実践することはできません。
相手に強く与えたとしても、当然返ってこないこともありますし、場合によっては何かマイナスが返ってくる時だってあるからです。
相手の反応はコントロールできないので、これはどうしようもないというか、自分には関知できないことです。
ですから、もし単純にメリットを追求したいのであればギブアンドテイクの姿勢を変えることは難しいでしょう。
ただ、ギブギブギブが損ばかりになってしまうのかというと、実際にはそうではありません。
現実には逆のことが起こります。
しかも返ってくるものの大きさで言えば、ギブアンドテイクよりもギブギブギブの姿勢でいる方が、より大きなものが自分に返ってきます。
応援してくれる人が現れる
ギブギブギブの姿勢を貫いていると、不思議な事に必ずどこかで自分を応援してくれる人が現れます。
しかも、そういう人は損得を抜きにして、あなたを助けたいとか、あなたに貢献したいという気持ちを持っていることが非常に多いのです。
ビジネスにしても、人間関係にしても成功とは結局のところ、自分を応援してくれる人がどれだけ周りにいるかで決まります。
仕事でどんな素晴らしいビジネスモデルを考えようとも、どんな素晴らしい製品を作ろうとも、事業を応援してくれる人がいなければ上手くいくことはありません。
そんな、自分の応援団を作る効果がギブギブギブにはあるのです。
ギブギブギブの姿勢でいるために大切なこと
とはいっても、これまでずっとギブアンドテイクが重要であると教えられてきた人や、普通に生活を送っていれば、テイクを求めてしまう姿勢を抜け出すことは難しいと感じるかもしれません。
そこで、次にギブギブギブの姿勢でいるために大切なことについてお話します。
いまより1つ上の目標を持っておく
ギブギブギブの姿勢でいるためには、目の前にあることではなく、その上にある目標に目を向けておく事が重要です。
例えば、先程あげた結婚生活の例でみると、目の前の「自分ばかり」が仕事をしたり、ごみ捨てをしたり、食事を作ったり、洗濯物をしたり、掃除をしているという事に目を向けるのではなく、
家族の生活を良くしていく事や子供が安心して暮らせるためには何をすれば良いのか、に目を向けるようにするのです。
そう考えると「自分はこれだけやっているんだから、あなたもこれくらいの事をやってよ」という感じ方にはなっていきません。
眼の前のことではなく1つ上の目線で考えると、新しい景色が広がっていくので是非やってみて下さい。
損得を考えて付き合わない
基本的には損得を考えて付き合わない、と考えておくことが大切で、逆に言えば損得をあれこれ考えてしまうような関係性の人とは、付き合い自体を減らす事が重要だと思います。
つまり、自分が100%相手にコミットしたとしても、全然OKだという人と付き合うようにするのです。
そんな人周りにいないという人は、まず少しだけで良いので身近な人に、小さな見返りを求めない事をしてみましょう。
次第に、ギブギブギブの効果を実感し変わっていくことができます。
まとめ
ギブアンドテイクではなく、ギブギブギブが人生をうまく活かせるコツというテーマでお話してきましたが、いかがでしたか?
それでは、ここまでありがとうございました。