多くの人は人から「よくやったね」「君って凄いね！」などと褒められると嬉しく感じ、その言葉を好意的に受け取ります。
相手から褒められることで、何となく相手から認められた感じがするし、自分に自信が持てて嬉しくなるからです。
しかし、中には逆に褒められる事が苦手で、自分の事をあまり褒めたりして欲しくないという方もいます。
なぜこういった人は、褒められる事が苦手だと感じてしまうのでしょうか？
もちろん、相手が本心でなく褒めていると思われるような場合には、素直に受け取ることができないのは当然のことです。
例えば、自分を褒める事によって、相手が利得を得ようとしているのが明らかな場合などです。
そうではなく、純粋に相手から褒められたり称賛された時に、褒められるのって苦手だと感じるのであれば、
そこには何らかの原因があるはずですよね。
そこで今回は、褒められることが苦手な人が持つ心理についてと、そういった人がどのように褒め言葉に対処すれば良いのかについてお話しします。
スポンサードリンク
反射的に自己否定的な言葉を考えてしまう癖があるから
褒められることが苦手な人は褒められた時に、大きく分けて２つの事を考えてしまう癖があるために、褒められることが苦手だと感じます。
褒められることが苦手な原因の１つ目は、褒められた時に反射的に自己否定的な考えをしてしまうために、褒め言葉を好意的に受け取ることができないというものです。
例えば、以下の仕事場での会話を想像してみて下さい。
ある時、Aさんは必死に頑張って仕事で社内トップクラスの良い成績をあげることができました。
同僚からは「〇〇さんって本当凄いですね！なかなか誰でもできることじゃないですよ、尊敬します！」と称賛されました。
Aさんはこの言葉を聞き「いえいえ、そんな事ないですよ！」と答えます。
・・・
最後のAさんの「いえいえ、そんな事ないですよ！」というセリフに注目してみましょう。
多くの場合、こういったセリフは「謙遜」の意味も含んで使われます。
しかし、自己否定的な考えを持つ人は「本気でそうではない」というニュアンスで言う事が多いのです。
そして、褒められても心の中では次のような事を考えます。
「私よりもっとできる人だっているし、他の事になると私なんて全然ダメ、例えば人とコミュニケーション取るのだって上手くない。そんな褒めるに値する人じゃない」
一例ですが、こういった形で素直に褒められた言葉を受け取れないので、褒められる事が苦手と感じてしまうのです。
スポンサードリンク
周りからどう思われるかを気にしすぎてしまうから
褒められる事が苦手なもう１つの理由は、褒められて嬉しがったり喜んで受け取ってしまうと、傲慢な奴・空気の読めない奴だと誰かから思われはしないか、という事を気にしているからです。
つまり、周りの反応を気にし過ぎる余り、自分がどう反応して良いのか困ってしまうために褒められるのが苦手ということです。
「〇〇さんって優しいですね」「勘が鋭いし、頭の回転早いよね」「センスがいいよね」
といった褒め言葉に対して「はい、そうです」と認めてしまうと、相手や周りの人から偉そうだとか、調子に乗っていると思われてしまうんじゃないかと考えているわけです。
しかし、率直にいって周りからの反応を気にすることは、あまり意味のあることではありません。
何故なら、仮に偉そうだとか、調子に乗っていると思う人がいたとしても、それは相手の問題だからです。
ただ、その人なりの理由で、そういう風に感じているだけで、こちらが気にする必要は全くないのです。
しかも他人の気持ちは、直に聞いてみるまで分かりませんから、いくらネガティブな推測をしたところで現実的ではありません。
褒められたら「ありがとう」と素直に受け取る
相手から称賛されても、自分を否定してしまったり、周りを気にして反応に困ったりしている状態は、多くの人にとってあまり気持ちの良いものではないでしょう。
では、褒められるのが苦手という人は褒められた時にどう反応するのが最も好ましい対処法になるのでしょうか？
それは「ありがとうございます」と（ドギマギせず）素直に受け取ることです。
できれば笑顔で「ありがとう」と言えれば良いですね。
非常にシンプルですが、こういった形で反応されると、褒めた方も嬉しくなりますし、自分もその褒め言葉を受け取る事ができるので自信がつきます。
また、周りの人も褒められた相手が嬉しそうに感謝を述べていたら、悪い気は決してしません。むしろ喜ばしく感じるでしょう。
先程も言いまししたが、もしそれを変に思う人がいるのであれば、それはその人なりの理由で変に思っているだけなので気にする必要はないのです。
相手から褒められて、それを好意的に受け取ることは素晴らしいことですよ。
まとめ
人から褒められて、それを素直に受け取ることは自信を持つことにも繋がります。
是非素直に受け取る習慣をもっていただければと思います。
それでは、ありがとうございました。
